長崎市消防局は25日、傷病者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が管内(同市と西彼長与、時津両町)で17~23日の1週間に25件あったと明らかにした。新型コロナウイルス感染症に伴う状況調査を始めた2020年4月以降で最も多かった今月10~16日を1件上回り、2週連続で最多を更新した。
感染急拡大により増加傾向が続いている。医療機関の病床やスタッフをコロナ患者に回すことで一般病床が縮小された影響とみられ、同局は引き続き救急車の適正利用など市民に協力を呼び掛けている。
25件のうち、37度以上の発熱や呼吸困難などの症状があり、新型コロナ感染が疑われる事案は7件(前週比1件増)だった。
救急搬送困難事案は、救急隊が医療機関に受け入れ可否を4回以上照会し、到着から搬送開始までに30分以上かかったケース。消防庁が比較的規模の大きい全国52消防に調査を依頼し、1週間ごとに集計している。
救急搬送困難 最多25件 長崎市消防局17~23日
- Published
- 2022/01/26 11:20 (JST)
- Updated
- 2022/01/26 11:27 (JST)
© 株式会社長崎新聞社