北京五輪出場 冨田姉妹オンライン会見 姉・せな/妹・るき 大舞台で「かっこよく」

 北京冬季オリンピック・スノーボードハーフパイプの日本代表選手の全日本スキー連盟オンライン会見が25日に行われ、妙高市出身の冨田せな(22、チームアルビレックス新潟)、るき(20、チームJWSC)姉妹ら代表選手が取材に応じた。姉妹そろって五輪出場の夢をかなえ、「かっこよく滑りたい」と意気込みを語った。

◇持ち技しっかりと

 姉のせな選手は今月22日の冬季Xゲームにおいて、海外の主要な大会で初となる優勝を果たした。妹のるき選手は8日のワールドカップ(W杯)で初優勝しており、五輪では姉妹での活躍が期待されている。姉が8位入賞した前回平昌大会から2大会連続、妹が初の五輪出場となる。

 せな選手は「Xゲームで優勝できたのが自信につながっている。高さやスタイルを出せたら」と話した。持ち技は「フロントサイド1080(横3回転)」で、少しずつ完成度が上がってきているといい、「オリンピックでしっかりと出したい」と意気込む。

オンライン会見に応じる冨田せな選手(滞在先のアメリカから、日本時間25日午後0時30分すぎ)

 るき選手は「まさか、自分が出場できるとは思っていなかったので、すごくうれしい。初めてでわくわくしている。今までやってきたことを出せるように頑張りたい」と率直な思いを口にした。

オンライン会見で初舞台への抱負を話す冨田るき選手(同)

 W杯での優勝は「自分がやりたい技を全部出せた」と手応えを語り、「でも、まだ上に選手がいるので、喜び過ぎてはいけない」と言い聞かせる。「バックサイド900(進行方向とは逆向きに踏み切り横2回転半)」が持ち技で、「そこに注目してほしい」とアピールする。

 姉妹での出場について、姉は「ずっと二人で回ってきて一緒に出られたらいいねと話していた。それがかないすごくうれしい」、妹は「お姉ちゃんがいつまで選手をやるのか分からず、最後のチャンスだったかもしれないので、一緒に出られてうれしい」とそれぞれ喜びを表しつつ、互いに「負けたくない」とライバル心ものぞかせていた。

 妙高市原通出身。せな選手が中学1年、るき選手が小学6年でJSBA(日本スノーボード協会)公認のプロ資格を取得。共に妙高中―開志国際高―全日本ウインタースポーツ専門学校(妙高市)出身(妹は在学)。

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