【新型コロナ】ワクチン3回目、効果は2回目の2.6倍 藤沢市民病院、神奈川初の調査

3回目ワクチン接種の効果を調査した藤沢市民病院

 新型コロナウイルスワクチン接種を巡り、血中に含まれる抗体の量(抗体価)が3回目接種後に2回目のピークの2.6倍に上ったことが、藤沢市民病院(神奈川県藤沢市藤沢)が医療従事者を対象に実施した調査で分かった。200人規模を対象にした県内初の調査で、効果が具体数値で判明した。

 同病院では昨年12月、医師、看護師857人に対し、ファイザー製による3回目のワクチン接種を実施した。このうち、193人について1回目から3回目の接種までの抗体価の変動を継続して調べた。

 調査結果によると、抗体価(接種前0)は、2回目接種から3週間後に平均60.3まで上昇。その後、32~34週間後に平均5.2(減少率91%)と、ピークの10分の1まで大幅に減衰した。

 しかし、3回目接種の3週間後には156.0まで一気に上昇。2回目接種後の最大値に比べ2倍以上の効果が見られた。性別、年代や血液型の違いによる効果の差はほぼ確認されなかった。

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