真鶴・松本町長らを刑事告発へ 町民有志、公選法違反の疑い 選挙人名簿不正問題

真鶴町の松本一彦町長

 真鶴町の松本一彦町長が選挙人名簿抄本を不正にコピーし自らの選挙に利用した問題で、町民有志が3月にも松本氏らを公職選挙法違反の疑いなどで横浜地検に刑事告発する方針であることが26日、分かった。松本氏が昨年12月の出直し町長選で再選したことで町側による告発が事実上困難になる中、有志の代表者は「町政の停滞が続く現状に一石を投じたい」と訴える。

 告発対象は松本氏のほか、名簿のコピーに関与した元町選挙管理委員会書記長、名簿を受け取った元町長の青木健町議と岩本克美町議の4人。

 町民有志でつくる「真鶴町個人情報漏洩(ろうえい)被害者の会」が弁護士費用など資金調達のため、インターネット署名とクラウドファンディング(CF)の専用ページを25日に立ち上げた。2月末まで支援を呼び掛け、募金額に関わらず、3月以降に公選法と個人情報保護法、地方公務員法違反容疑で地検小田原支部に告発する方針という。

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