日本のスマホ料金が最安に…政権・政策の良し悪しを判断するには

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。1月25日(火)の「FLAG NEWS」のコーナーでは、“日本のスマホ料金”について取り上げました。

◆高かった日本のスマホ料金が数年で世界的にも安価に

2021年12月時点で日本のスマートフォン料金は、2GBプランの平均が1,477円。20GBプランが2,445円で、欧米や韓国など主要6ヵ国のなかで最も安い水準となったことが、調査会社の調べで明らかになりました。

2020年に発表された前回の調査では、6ヵ国中で中位レベルでしたが、今回の調査では大きく改善。菅政権が国際的に高いとされた料金の値下げを看板政策に掲げ、政府の要請を受けて携帯各社が割安プランの提供を始めたことが影響しています。

◆短かった任期も、幾つかの功績を果たした菅政権

このニュースに法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんは「菅政権がかなり頑張ったんだなと感じる」と印象を語りつつ、世界の通信状況について言及。アフリカ諸国の通信料はいまだ高く「情報通信アクセスに関して格差が生じている」と指摘。

その上で「ボーダレスに情報にアクセスできることでITが発展しているなか、そこでアフリカが遅れてしまっている」と憂慮し、「今、日本は(通信量が)安くなり、誰もが簡単に情報にアクセスし取得できるのは素晴らしいことだが、それは当たり前ではない」と危惧。そして、「国際的にみんながちゃんと情報にアクセスできる世界に」と望みます。

「東京新聞」整理部 整理記者の大島晃平さんも由井さんに賛同し、「今はスマホがインフラ。ワクチン接種証明書などもスマホがないといけない時代」と語り、日本の好状況のありがたみに安堵。そして、それを実現した菅政権に対し「改めて見てみると就任して1年だったが功績はいろいろある」と振り返ります。

一方、キャスターの田中陽南は「この携帯料金の引き下げを受け、政治はこういうところにも関わってくることを実感した、生活に近い出来事だった」と言います。そして、先の参院選に向け「改めて政策で選んでいくことの重要性を感じた出来事だった」とも。

キャスターの堀潤は「菅さんにしてみれば、今になって『菅政権は良かった』と言われ、"早く言ってよ”と思っているかも(笑)」と語る一方で、「私たちがそのとき、そのときの政策の良し悪しを判断する"目利き力”が問われている」と提言。

では、その目利き力はいかにして鍛えていくべきか堀が問うと、由井さんは「海外のトレンドなどを自分たちで追う必要があるし、あとは保守的になりすぎないこと」と話します。さらには「目利き力というよりは新しいことにチャレンジする。面白い、ワクワクする気持ちを持っておきたい」と言及。

かたや大島さんは、メディアに関わる人間として「今は『批判だけではダメだ』という声もあるが、やはりダメなところは批判しないといけない。ただ、全て国民が正しい判断をできるわけではないという視点も必要」と話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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