木原美悠、張本美和は2冠狙う 混合複・ジュニアの部で4強そろう<全日本卓球2022・3日目>

<2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月24日~30日 場所:東京体育館>

25日、全日本選手権は3日目を迎え、混合ダブルスの5回戦、男女シングルスの3回戦、そしてジュニア男女シングルスの6回戦までが行われた。

混合ダブルス総括

写真:田添健汰(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

混合ダブルスでは、田添健汰(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー)ペアが4回戦で第1シードの上村慶哉(シチズン時計)/阿部愛莉(デンソー)ペアに3-0のストレートで勝利すると、準々決勝でも前出陸杜(高田高)/出雲美空(エクセディ)ペアに3-0で勝利し、準決勝進出を決めた。

写真:張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

シード組の吉村真晴(愛知ダイハツ)/鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)ペアや、宇田幸矢(明治大)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)ペアも順当に準決勝に進んでいる。一方、張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命)ペアは4回戦で、小林広夢(日本大)/出澤杏佳(専修大)ペアに苦戦を強いられた。

3-2で辛勝した張本智和/早田ペアは、5回戦で早稲田大ペアに3-1で勝利して準決勝へと駒を進めた。

ジュニアの部総括

ジュニア男子シングルス

写真:吉山僚一(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

ジュニア男子シングルスでは、第1シードの鈴木颯(愛工大名電高)が4回戦で浅見勇志(希望が丘高)とのフルゲーム激闘を制すと、5回戦、準々決勝を勝ち進み4強入りを決めた。同じく名電の吉山僚一(愛工大名電高)は、5回戦で弟・吉山和希(愛工大名電中)との兄弟対決を制すと、準々決勝で飯村悠太(野田学園高)に勝利して準決勝へと進んだ。

写真:写真:三木隼(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部/撮影:ラリーズ編集部

三木隼(野田学園高)は準々決勝で、名電対決を制してきた坂本雄飛(愛工大名電中)に勝利してベスト4に入った。第2シードの松島輝空(星槎中)は、野田学園高の主力選手に次々と勝利して、中学生唯一の準決勝進出者となった。

ジュニア女子シングルス

写真:面手凛(山陽学園中)/撮影:ラリーズ編集部

ジュニア女子シングルスでは、面手凛(山陽学園中)が5回戦で伊藤詩菜(ミキハウスJSC)に勝利すると、続く準々決勝では原芽衣(四天王寺高)とフルゲームに及ぶ激闘を繰り広げ、3-2で勝利、初の4強入りを果たした。同じく中学生の張本美和も準々決勝で赤江夏星(香ヶ丘リベルテ高)に勝利し、準決勝に進んだ。

写真:由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高)/撮影:ラリーズ編集部

張本美和と同じく4種目出場中の木原は、準々決勝でも首藤成美(希望が丘高)に3-0で勝利し、ここまで1ゲームも落とすことなく準決勝進出を決めた。第1シード不在のブロックでは由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高)が準々決勝で青井さくら(明徳義塾中・高)に3-1で勝利してベスト4入りを果たした。

男女シングルス総括

男子シングルス

写真:松下大星(クローバー歯科カスピッズ)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルスでは1回戦から”YouTuber対決”が行われるなど見どころ満載となった。ノーシードで登場した松下大星(クローバー歯科カスピッズ)や菅沼湧輝(明治大)、萩原啓至(愛工大名電高)は3戦連勝で4回戦へと駒を進めた。

写真:硴塚将人(協和キリン)/撮影:ラリーズ編集部

Tリーガーとしても活躍する五十嵐史弥(早稲田大)や篠塚大登(愛工大名電高)、実業団で活躍する硴塚将人(協和キリン)や鹿屋良平(リコー)らも3回戦で勝利を挙げ、スーパーシードの待つ4回戦に進出した。

女子シングルス

写真:篠原夢空(貝塚第二中)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルスでは、川北帆香(中央大)が2回戦で永道麻依加(専修大)、3回戦で秋山星(青山学院大)に勝利と大学生対決を制して4回戦進出を果たした。また、2回戦で勝利を挙げた篠原夢空(貝塚第二中)は、3回戦で杉田陽南(早稲田大)に3-0のストレートで勝利し、初の4回戦進出となった。

写真:庄司有貴(中国電力)とベンチに入った和田圭輔コーチ/撮影:ラリーズ編集部

今大会で引退を表明していた庄司有貴(中国電力)は、2回戦でカットマンの朝田茉依(ロータス)に3-2で粘り勝ちを見せるも、3回戦で赤江に敗れ、4回戦進出とはならなかった。このほか、小塩悠菜(星槎中)や本井明梨(同志社大)、山本怜(十六銀行)らが4回戦へと駒を進めている。

大会4日目となる27日には、男女シングルス、男女ダブルスの4回戦と、混合ダブルス、ジュニアの部の準決勝と決勝戦が行われる。

4日目見どころ

27日は全種目の試合が行われる。

混合ダブルス

写真:吉村真晴(愛知ダイハツ)/鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)/撮影:ラリーズ編集部

混合ダブルス準決勝では、田添/張本美和ペアと吉村/鈴木ペアが対戦する。田添と吉村は混合ダブルス決勝でも対戦したこともあり、ダブルスの名手である。田添と張本美和、吉村と鈴木、どちらのペアがペアとしての力を最大限に引き出して勝利することができるか見物である。

写真:宇田幸矢(明治大学)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

もう一方の対戦カードは、張本智和/早田ペアと宇田/木原ペアとなった。ともに全日本初出場のペアリングだが、張本智和/早田ペアは世界選手権準優勝、宇田/木原ペアは世界ジュニア優勝ペアと世界トップレベルの攻防が展開される。

混合ダブルス決勝で兄妹対決が実現するかどうかにも注目だ。

ジュニアの部

写真:松島輝空(星槎中)/撮影:ラリーズ編集部

ジュニア男子準決勝では鈴木と吉山による同士討ち、そして松島と三木の対戦となる。昨年準優勝の鈴木か、2度目の優勝を狙う吉山か、白熱した同士討ちが予想される。ここまで野田学園高の2選手に勝利している松島は三木で3人目となる。三木は松島の勢いを止めることができるのか。

写真:張本美和(木下アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

ジュニア女子準決勝では、木原と面手、張本美和と由本の対戦となる。混合ダブルスでも準決勝に進んでいる木原と張本は、2冠達成に向けて負けられないところである。また、ともに初のベスト4に入った面手と由本はその勢いのまま決勝、そして初優勝を飾ることができるのか見物だ。

男女シングルス・ダブルス

写真:篠塚大登(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

男女シングルス、男女ダブルスでは4回戦が行われ、スーパーシード組が登場する。男子シングルスでは篠塚と丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)による“天才左腕”対決、女子シングルスでは麻生麗名(日本生命)と安藤みなみ(TOP名古屋)によるTリーガー対決に注目したい。

写真:佐藤瞳/橋本帆乃香(ともにミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部

男子ダブルスではアジア王者の宇田/戸上隼輔(明治大)ペアが及川瑞基(木下グループ)/町飛鳥(ファースト)ペアと対戦する。初戦から強敵だが、実力を見せつけられるか。女子ダブルスでもインカレ優勝の岩越帆香/笹尾明日香(ともに早稲田大)ペアが、世界卓球入賞経験のある佐藤瞳/橋本帆乃香(ともにミキハウス)のカットペアに挑む。

3日目 試合予定

9:30開始

女子ダブルス4回戦

10:05開始

男子ダブルス4回戦

11:15開始

混合ダブルス準決勝 4コート
田添健汰(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー) – 吉村真晴(愛知ダイハツ)/鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)

混合ダブルス準決勝 5コート
張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命) – 宇田幸矢(明治大)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)

11:50開始

ジュニア女子シングルス準決勝 6コート
由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高) – 張本美和(木下アカデミー)

ジュニア女子シングルス準決勝 3コート
面手凛(山陽学園中) – 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)

ジュニア男子シングルス準決勝 16コート
鈴木颯(愛工大名電高) – 吉山僚一(愛工大名電高)

ジュニア男子シングルス準決勝 17コート
三木隼(野田学園高) – 松島輝空(星槎中)

12:25開始

混合ダブルス決勝 5コート

13:00開始

ジュニア女子シングルス決勝 4コート
ジュニア男子シングルス決勝 16コート

13:35開始

表彰式(混合複・ジュニアの部)

15:00開始

女子シングルス4回戦

16:00開始

女子シングルス4回戦

17:30開始

男子シングルス4回戦

18:30開始

男子シングルス4回戦

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ