埼玉、ベジタリアンの聖地「阿里山カフェ」でいただくヘルシーランチ

ベジタリアンの聖地は埼玉にあり!?

近年SDGsの広まりを受け、"食の持続可能性"につながることから見直されている菜食中心の生活。欧米を中心に、現代的なライフスタイルとして選ぶ人も増えています。

日本でベジタリアン食品が一般的でなかった1987年、埼玉に移住したジャックとフェイのカップルがオーガニック・ベジタリアン食品の輸入と販売をはじめました。

最初は個人向け通販が中心だったショップ「ARISHAN(アリサン)」は、食料品店・飲食店への卸販売も行うようになり規模を拡大。今日まで35年をこえる歴史を紡いでいます。

2001年には「阿里山カフェ」をオープン。オーガニック食品や有機野菜でつくる食事と手作りのスイーツを求めて、全国から根強いファンが訪れます。

阿里山カフェのアクセスや人気のメニューを紹介します。

阿里山カフェのアクセス

アメリカの納屋風の建物が目を引く阿里山カフェ。

電車で行く場合、西武秩父線・高麗駅から徒歩10分。池袋からは西武池袋線に乗って飯能駅で乗り換え、所要時間は約1時間です。

車では、圏央道・圏央鶴ヶ島I.Cから11キロメートルほど。カフェは専用駐車場も完備しているので、都内からの日帰りドライブにもオススメです。

心地よいテラス席でいただくランチ

筆者が訪れた日は快晴、開放的なテラス席に通されました。広々としたウッドデッキは、カフェの大きな魅力のひとつ。ゆったりとランチを楽しむことができます。

こだわり食材のヘルシーメニュー

ランチタイムには「オムニミートの麻婆豆腐」(1,350円)や「ベジバーガープレート エイミーズバーガーパテ使用」(1,500円)、「本日のピザ」(2,000円)といった定番メニューのほか、日替わりメニューも用意。

筆者は「ヴィーガンチキンピタサンド スープつき」(1,100円)を注文しました。ヴィーガンミールとは、肉や魚だけでなく、乳製品に卵、はちみつさえも使用しない食事のことです。

「ヴィーガンなのにチキン?」と一瞬戸惑ってしまいますが、大豆で作られた代替肉を使っているそう。この代用肉を「大豆ミート」として提供しているファストフード店もちらほら。最近はスーパーでも見かけるようになってきました。

実は肉好きの筆者。「野菜だけのサンドイッチでは物足りないかも?」と心配していましたが、その予想を覆されました。

実際にいただいてみると、ピタサンドはヴィーガンチキンのおかげで食べ応えがあります。肉のような脂身がないのでお腹に溜まり過ぎず、とてもヘルシー。新鮮さや本来の味わいが際立つ有機野菜も美味で、なんだか急に健康になった気持ちに。

スープはトマトの新鮮さが感じられる仕上がりです。お腹も心も満たされるランチメニューでした。

SDGsを考慮したドリンク

筆者がドリンクとして注文したレモネード(550円)、ただのレモネードではありません。

1本あたり約7円が開発途上国やサステナブルな社会的活動に寄付される、「LEMON+AID(援助)」というコンセプチュアルなドリンクなのです。

飲んだ後のボトルにポンプやキャップを取り付けて、ソープボトルやオイルのディスペンサーとして再利用することもできます。アップサイクルまで考慮されていることに脱帽!

環境と体にやさしい食材が揃う売店

阿里山カフェでは、併設の食材販売スペースも要チェック。所狭しと並ぶのは、「ARISHAN」ブランドの有機穀類やナッツ、有機野菜、お菓子など。

体と環境へのやさしさを考えて厳選された食品ばかりで、パッケージも素敵。どれも欲しくなってしまいます!

阿里山カフェで食の未来を考える

多様なライフスタイルが広がる現代、食事の選択肢も増えています。

阿里山カフェではおいしい食事を味わえるだけでなく、世界の食材から"代替肉"のような食のトレンドをキャッチすることも可能。筆者はこれからの食の可能性を感じました。

カフェの近隣には、彼岸花が一面に咲く「巾着田」のような名所もあります。都内から日帰り旅行で訪れてみてはいかがでしょうか。

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