フランス料理コンクール日本一 ホテルニュー長崎の鈴木さん 味、見た目などトータルで高評価

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メートル・キュイジニエ・ド・フランス“ジャン・シリンジャー杯”で日本一に輝いた鈴木さん=長崎市、ホテルニュー長崎

 ホテルニュー長崎(長崎市大黒町)のレストラン「ハイドレンジャ」料理長、鈴木智宏さん(39)が、フランス料理のコンクール「第19回メートル・キュイジニエ・ド・フランス“ジャン・シリンジャー杯”」で日本一に輝いた。フランスで最も歴史のある国際料理コンクールに日本代表として派遣される。
 ジャン・シリンジャー杯はフランスレストラン文化振興協会(東京)が1994年から開催。実際に客に出すことを基準にした国内唯一の皿盛り料理コンクールで、制限時間内に1人でメイン料理とデザートを仕上げる腕前を競う。
 今回は全国のホテル、レストランなどから65人がエントリー。昨夏にレシピ審査の予選がスタートし、実技による西日本、東日本の各大会を勝ち抜いた計8人が10月末の決勝に進んだ。
 鈴木さんは長崎市出身で入社15年目。同コンクール6度目の挑戦で初めて決勝進出を果たした。スペイン産の高級豚肉とフォアグラが課題のメイン料理は、スペイン・バスク地方の郷土料理の要素を取り入れ、色鮮やかに仕上げた。デザートはリンゴをアレンジ。同協会によると、火入れ、味、見た目、作業工程のトータルで高評価を受けた。
 鈴木さんは「定番の組み合わせを分解して再構築するのがフランス料理の魅力。相性や色合い、季節に合う素材を選び、メニューを考えるのは難しくもあり楽しくもあった」と喜びを語った。2024年にフランス最古の「第73回プロスペール・モンタニエ国際料理コンクール」に派遣される予定。「課題を持ってチャレンジするのが、うちの調理部の先輩方から受け継いだ伝統。賞を取った責任と自覚を持ってやっていきたい」と抱負を述べた。
 「ハイドレンジャ」では、3月に受賞作品をアレンジしたコース料理を提供する予定。

優勝した鈴木さんのメイン料理(写真左)とデザート(ホテルニュー長崎提供)