W杯隔年開催はアフリカ移民の希望?FIFA会長が弁明「誤解。文脈が無視された」

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は、物議を醸したアフリカ移民に関する発言を釈明した。

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 インファンティーノ会長は26日に行われた欧州評議会議員会議(PACE)でのスピーチで、FIFAワールドカップ隔年開催の地中海を渡って欧州を目指す移民の惨状を結び付けるような発言を残す。「アフリカの人々が、より良い生活を求めて地中海を渡る必要が無いように、希望を与えなければならない。慈善事業ではなく、世界中の人々が参加できるようにする事で尊厳を得られるんだ」と言及した。

 このコメントが波紋を呼び、サッカー界の人種差別僕別に取り組む『Kick It Out』のトニー・バーネット氏は、「FIFAは数十億の利益を生み出す組織。W杯の隔年開催が、命を懸けて移民する人々に解決策になると示唆するのは容認できない」と非難した。その後インファンティーノ会長はPACEでの発言に対し、「本日の欧州評議会での私の発言は、誤解され、文脈を無視されているようだ。私のメッセージは、意思決定する立場にある人は全て、世界中の人々の状況改善を助ける責任がある、ということだ」と弁解。「これは一般的なコメントであり、W杯隔年開催とは直接関係ないものだ」と伝えた。

インファンティーノ会長が物議を醸した発言を弁明 Photo ATPImages

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