fox capture plan、ブルーノート東京で開催された日産自動車『オーラ』のイベントで上質な演奏を披露

fox capture planが1月19日、日産自動車の『オーラ』と名門ジャズクラブのブルーノート東京がコラボレートしたイベント『NISSAN × BLUE NOTE TOKYO THE D”LIVE”SESSION』で上質な演奏を披露した。

『NISSAN × BLUE NOTE TOKYO THE D”LIVE”SESSION』(2022年1月19日 at ブルーノート東京)

自分自身もそうだが、車を運転する時に音楽を流す人は多いと思う。音楽は車窓から見える情景をより味わい深いものにしてくれたり、気持ちを引き上げてくれたり、逆に落ち着かせてくれたり、長時間の運転時には気分をリフレッシュさせてくれたりと様々ないい効果を及ぼしてくれるからだ。音楽とドライブの相性の良さは抜群で、カーオーディオにこだわるドライバーが多いことも頷ける。

『オーラ』はそういったユーザーのニーズに応えてくれる得難い一台と言える。オーラは“上質をまとったコンパクト”というコンセプトのもとに開発されたモデルで、車自体のクオリティーの高さに加えてオーディオ面も充実。一般的なスピーカー・レイアウトに止まらず、シートのヘッドレストにもスピーカーが配された日本初の仕様が採用され、さらにスピーカーはBOSEというハイクラスなサウンドシステムが与えられている。

『オーラ』のイメージカラーとなる赤い照明で彩られたブルーノート東京

そんな『オーラ』のサウンド面に対する高い評価を受けて、日産はブルーノート東京とコラボレートしたイベントの開催を立案。『NISSAN × BLUE NOTE TOKYO THE D”LIVE”SESSION』と名付けられた同イベントは、参加応募者の中から抽選で選ばれた1組2名をブルーノート東京に招き、ジャズバンドのfox capture planがリアルタイムで繰り広げる即興演奏を聴きながら『オーラ』を試乗できるという、“プレミアム”という言葉が似つかわしいものとなった。当選倍率が凄まじいものになったであろうことは想像に難くない。

『オーラ』のイメージカラーとなる赤い照明で彩られたブルーノート東京

通常はブルーを基調としたライティングのブルーノート東京の場内が『オーラ』のイメージカラーとなる赤い照明で彩られる中、強運の持ち主の当選者2名が来場し、19時にイベントはスタート。日産自動車マーケティング本部副部長を務める増田泰久氏の挨拶に続いて、オープニング演奏としてfox capture planが「Accelleration」をプレイした。煌びやかなピアノリフとしなやかなグルーブをフィーチュアしたサウンドは躍動感にあふれていて、心地良く気持ちを引き上げてくれる。彼らの演奏が始まると同時にシックな雰囲気だった場内は華やかさに包まれた。

その後、当選者がオーラに乗車し、いよいよ試乗とfox capture planのライヴが融合された『D”LIVE”SESSION』が始まった。当選者以外はブルーノート東京にいるわけだが、ステージ後方に設置された大きなスクリーンや場内のモニターに『オーラ』の車窓から見える情景や夜の街を走る姿が映し出されて、試乗している当選者に近い感覚を味わえるのが実にいい。青山近辺の夜景はfox capture planが奏でるアーバンなサウンドと相まってよりロマンチックさを増していて、退屈な日常を忘れさせる美しい世界へと誘ってくれた。

モニターに『オーラ』の車窓から見える情景や夜の街を走る姿が映し出される中、fox capture planが上質な演奏を披露

そして、fox capture planの演奏が本当に素晴らしい。タイトさと人間味を併せ持ったアンサンブルやエモーショナルなサウンドの上質さはもちろん、『オーラ』が疾走する時は軽快だったり、流麗だったりするグルーブを聴かせ、信号待ちなどでオーラが減速するとそれに合わせてテンポを落とすという対応力の高さを発揮。即興とは思えない滑らかさで自在にテイストを変えることに驚かされた。

モニターに『オーラ』の車窓から見える情景や夜の街を走る姿が映し出される中、fox capture planが上質な演奏を披露

また、即興という言葉からメンバーそれぞれが延々とアドリブを展開するような演奏を想像する人が多いかもしれないが、fox capture planは違っている。今回のセッションで彼らは「the dawn coming」や「衝動の粒子」「Ritual Dance」「夜間航路」などを軸にした上でインプロバイスするというライヴを披露。例えば、カワイヒデヒロ(Ba)が即興で弾いたフレーズに岸本 亮(Pf)がすぐに反応してハーモニーをつけ、それに合わせて井上 司(Dr)もビートを変えて、そこから新たな世界へと展開していくというようなシーンの連続だった。メンバー個々の卓越したテクニックを見せる場はもちろんあるが、それ以上に3人のアンサンブルやダイナミクスを活かして世界を構築することを重視する彼らの演奏は聴き飽きることがない。3人がビシッ!と向き合って一瞬たりとも気が抜けないインプロビゼーションを約40分に及んだ試乗の間ずっと続けたことには頭が下がる。今回の『NISSAN × BLUE NOTE TOKYO THE D”LIVE”SESSION』は、fox capture planの魅力やポテンシャルの高さを改めて感じさせる場でもあったと言って過言ではない。

モニターに『オーラ』の車窓から見える情景や夜の街を走る姿が映し出される中、fox capture planが上質な演奏を披露

そんな良質なサウンドを当選者2名だけのために披露するというのは“贅沢”というひと言に尽きる。“上質さをまとったコンパクト”を形にすべく一層高められたボディー合成や室内の遮音性、よりナチュラルな味つけに進化したe-POWERなどが創出する高品位な乗り味とfox capture planが奏でるサウンドをオーラならではのリアル&リッチなサウンドで体感した当選者は、至福の時を過ごすことができたに違いない。日産というのは大胆かつ粋なはからいをするメーカーだなと思わずにいられなかった。

当選者2名とfox capture planのメンバーが登壇

現在の自動車業界はレシプロエンジンからモーターへと舵を切り、さらに自動運転の研究も進められているなど、大きな変革期を迎えている。そうなると今後は車の運転を楽しむ人は激減し、車に求められるものは運動性の高さなどではなく、いかに人間にとって心地良い加減速やコーナーリングをしてくれるかといったことがより重視されるだろう。つまり、快適な移動空間としてのニーズが高まることになり、その一環として音楽好きが車内で聴く音楽に対するこだわりが一層強まることは明らかだ。そういう意味では、『オーラ』は未来を見据えた車と言える。そんなことを感じさせる印象的かつ良質なイベントだった。

text by 村上孝之

【セットリスト】
■オープニング
1. Accelleration
■THE D”LIVE” SESSION
2. the dawn coming
3. Greatest Blue
4. 衝動の粒子
5. Yellow Counter
6. Time to think
7. Ritual Dance
8. 夜間航路
9. 時空のワルツ

『NISSAN × BLUE NOTE TOKYO THE D”LIVE”SESSION』特設サイト

fox capture plan オフィシャルHP

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