後藤茂之厚生労働大臣は27日夜、省内で会見を行い、感染拡大を受けて検査キットの供給不足が懸念されるなか、メーカーに対し抗原検査キットの供給先について、医療機関や保健所を最優先にするよう要請したと明らかにした。
症状ありの人の検査を優先、無料検査事業向けは優先度低下へ
会見で明らかにした内容によると、現在医療機関や保健所が主に取り扱う「症状ありの人の検査」向けの抗原検査キットの供給を最優先にするための要請だという。濃厚接触者向け、自治体が実施する無料検査向けは優先度を下げて欲しいとの意向も示した。検査キットを仕入れようとする薬局などには発注量の実需にあわせた調整も求めた。
後藤大臣は、先にメーカーには買取りを約束し、1日80万回分までの確保を要請していることをあげ、供給が改善するまでの一時的な措置であると理解を求めた。
