射出成形機メーカーの日精樹脂工業(長野県坂城町)は27日、浙江省嘉興市海塩県に中国2カ所目となる工場を設けると発表した。2023年に稼働する予定。アジア地域を中心とした旺盛な射出成形機需要に応えるため、生産・販売体制を強化する。
日精樹脂工業は完全出資子会社の日精塑料機械(海塩)を設立して新工場を建設する。工場の敷地面積は約3万3,000平方メートル。射出成形機の組み立てなどを手掛ける。新会社の資本金は10億円。
日精樹脂工業によると、同製品は主にIT・電子や自動車部品、医療分野で需要が伸びている。
日精樹脂工業は中国での生産能力を新工場の稼働により段階的に引き上げる計画。将来的には現在の2倍にする予定だ。
江蘇省蘇州市太倉市で09年に稼働した中国1カ所目の工場は、20年の生産台数が1,339台だった。