<レスリング>2023年世界選手権でのパリ出場枠は「5」、最終予選は「3」が浮上…UWW執行部会議

 

上位6選手にオリンピックの道がつながった2019年世界選手権。2023年は“狭き門”となる可能性が出てきた

 ハンガリー協会は1月23日、今月に行われた世界レスリング連盟(UWW)執行部会議で報告された内容をホームページに掲載。東京オリンピックにおけるレスリングの注目度が高かったこと、2024年パリ・オリンピックへの出場枠獲得の配分が変わることなどを報じた。

 出場枠獲得方式の変更などは、まだUWWのホームページでは報じられておらず、今年9月の総会に諮り、承認を得たうえでの決定になると思われる。

 報告では、国際オリンピック委員会(IOC)が行った東京オリンピックの市場調査(視聴率、ソーシャルメディア活動とフォロワー数、市場性=広い範囲からの期待)では、レスリングはいずれの分野も上位3分の1に入っており、かつてないほどの注目があったとのこと。

 2013年のオリンピック競技からの除外危機のときは、ソーシャルメディアの面で最低レベルだったことも除外要因のひとつとされたが、スピーディーな組織改革のもと、8年で急上昇した。

UWW理事会の内容を報じたハンガリー協会ホームページ

 こうした努力もあって、2024年パリ・オリンピックでは東京と同じ男女18階級、288選手(各階級16選手)が維持されることが決まっているが、各予選での出場枠が変わる予定という。

 東京オリンピックでは、各階級とも前年の世界選手権で6選手、大陸予選で各2選手(アフリカとオセアニアは合わせて2選手)、世界最終予選で2選手に出場枠が与えられた。新方式は、前年の世界選手権では2人の5位選手が最後に闘って5位を一人に決め、上位5選手を選出。大陸予選は変わらないが、最終予選では2人の3位選手が闘い、上位3選手に出場枠を与える方式が浮上している。

《ハンガリー協会ホームページ》
https://birkozoszov.hu/cikk/erosodott-a-birkozas-az-olimpiai-mozgalomban-2022

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