検査キットの販売網拡大 コロナ判定でF.K.ソリューションズ、コメヤ薬局が協力 

© 株式会社北國新聞社

コメヤ薬局で販売する抗原検査キット=金沢市のアピタタウン金沢ベイ内のチェックステーション

  ●医療用品薄、研究用で代替

 輸入卸売業のF.K.ソリューションズ(野々市市)は31日、新型コロナに感染したかどうかを判定する「抗原検査キット」の販売網を拡大する。現在の取扱店は自社専門店のみだが、コメヤ薬局(白山市)などが販売店となる。コロナの感染急拡大で、政府の推奨する医療用キットが品薄となる中、代替品として研究用のキット3万個を確保し、「検査難民」に提供する。

 F.K.ソリューションズが確保した検査キットはDIASIA社(中国)から輸入する。日本では認証が得られていないが、イギリスやスペインでは採用されている試薬となる。

 綿棒で歯茎周りの唾液を採取し、検査液をかき混ぜ、試験薬に垂らすと15分ほどで感染しているかどうかが分かる。

 F.K.ソリューションズが金沢市のアピタタウン金沢ベイで運営する検査キット専門店「チェックステーション」では、1月に入って問い合わせが殺到し、1日当たり1万セットが売れている。

 旺盛な需要に対応するため、同社が販売協力をコメヤ薬局などに求めた。検査キットを幅広く届けるため、「石川を守るプロジェクト」と題して各社が費用の一部を負担し合い、1100円で販売する。コメヤ薬局の石川県内21店舗が主な販売場所となる。

 コメヤ薬局は医療用の検査キットを取り扱っていたが、県内での感染急拡大を受け、1週間ほど前に品薄になった。全国的にキットが不足しているため、業者からは次の入荷が3月ごろになるとの通知を受けた。

 医療用ではないため、医療診断は受けられない。コメヤ薬局の担当者は「感染しているか分からず不安を抱えている人がいる。地元の人の安心につながればうれしい」と話した。

  ●富山でも品薄

 富山市内で5店舗を展開する西尾薬局では、今月上旬から抗原検査キットの大口の受注などが入り、全店で品薄状態が続く。企業が他県からの出張から戻った社員を検査するために活用するケースが多いという。

 富山県薬剤師会長を務める西尾公秀社長は「無料検査で対応できない分、抗原検査キットの役割は重要だ。濃厚接触者ら必要な人に行き渡るよう供給量の増加を期待したい」と述べた。

この記事はいかがでしたか?