街を彩るイペーの花 沖縄県内暖かく

 沖縄地方は27日、高気圧に覆われ、昼ごろまで晴れ間が広がった。南からの温かい空気が流れ込み、那覇空港で23.9度、竹富町波照間で26.1度となり、県内の観測10地点で今年最高を記録した。

 那覇市安次嶺の住宅街では、高さ約9メートルのイぺー(ノウゼンカズラ科)の木が、枝いっぱいに赤紫色の花を咲かせ通りをにぎやかに彩っている。日光に照らされ穏やかな風に揺れる満開の花の周りをミツバチたちが羽音を立てて飛び交っていた。

 配送作業中の男性(24)は「普段は荷物に視線を落としているが、花がきれいで、つい見上げてしまった。暖かくて気持ちがいいが、もう少し冷えてくれた方が、仕事ははかどる」と話し、軽い足取りで仕事に戻った。(高辻浩之、写真も)

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