原案:伊藤政則、ヘヴィ・メタル・バンド"OUTRAGE"デビュー35周年記念プロジェクト! 映画『鋼音色の空の彼方へ』公開決定!

名古屋・大須で生まれ育ち、今も大須を拠点に活動する世界基準のサウンドを繰り広げるヘヴィ・メタル・バンド、OUTRAGE。そのデビュー35周年記念プロジェクトとして『鋼音色(はがねいろ)の空の彼方へ』のタイトルで待望の映画が完成。2022年5月より舞台となる名古屋での先行公開、以降全国公開が決定。 キャスト情報、ポスタービジュアル、場面写真、予告編映像などが同時解禁となった。

OUTRAGEメンバーの少年時代からバンド活動35年間の軌跡を辿るヒストリームービーに役者出演が決まった4人の若者たちを主人公に、ヘヴィ・メタルとは無縁の彼らが、OUTRAGEの歩んだ“激動”や“葛藤”を役を通して体感し、自身の不甲斐ない生き様や苦悩がシンクロしていく中で、“信じる”“続ける”ことに気づき、自らの根源に向き合い大切な仲間とともに次のステージへと駆け出していく姿を描く。

この映画はOUTRAGEの軌跡を辿る音楽ムービーではない。ヘヴィ・メタル映画でもない。その真意は、OUTRAGEが名古屋で活動を続け、映画製作を“ALL 名古屋 MADE IN 名古屋”とするこだわりに込められている。

「これは『バンドのストーリー』(なの)か? 『俺のストーリー』(なの)か?」──すべての人に、自分の生き方を問う新感覚ムービーがここに誕生!!

主人公のOUTRAGEメンバー4人を演じるのは、秋田卓郎、岡陽介、兼平勝成、安藤悟の名古屋で活躍する若手たち。劇中で彼らを導く映画プロデューサーに近藤久美子、ドラム丹下役が一目惚れする”悶絶型ミューズ”に末永桜花(SKE48)、名古屋拠点ユニット「祭 nine.」の野々田奏が元バンドヴォーカル役で登場。また、OUTRAGEのメンバーもカメオ出演している。原案は音楽評論家の伊藤政則。監督はOUTRAGEの映像制作をすべて手掛ける山田貴教。 オール名古屋ロケ、役者も制作/製作スタッフも在名活動者で固めた、名古屋発信の“ALL 名古屋 MADE IN 名古屋”を貫いた映画だ。

“OUTRAGE”について

メンバーは、NAOKI(Vo)、阿部洋介(G)、安井義博(B)、丹下眞也(Ds)。 名古屋で生まれ育ち、1982年にOUTRAGE結成。2022年にデビュー35周年を迎える。 デビュー当初から国内のみならず海外からも注目を浴びる、ワールドクラスの“MADE in NAGOYA ヘヴィ・メタル・バンド”。国外レコーディングや海外プロデューサーを迎えた音源制作による、唯一無二のサウンドで多くのファンを魅了し続けている。 この35年の間に、メンバーの脱退、メジャーレーベル解約、音楽活動の葛藤や生活との両立。そして体力の限界……年齢を重ね様々な困難が訪れるが、バンドははみだしながらも再起し、進み続ける。メタルがずっと好きで、【OUTRAGE:極悪非道】でも、気持ちいい演奏には自然と笑顔。そして今もずっと名古屋に生き、バンドを続ける男たちだ。

ストーリー

デビュー35周年を迎えた名古屋大須発のヘヴィ・メタル・バンド、OUTRAGEの結成から現在までの歴史を振り返る映画制作が堂々決定。プロデューサーに抜擢されたのはヘヴィ・メタルへの愛と熱意がとにかく強い女性プロデューサー朝倉みどり。OUTRAGEメンバー4人にキャスティングされたのは、メタルとは全く無縁のサブカル俳優・山内聡(Dr.丹下役)、ネット配信歌手・前田徹(Vo.直樹役)、若手芸人・佐久間駿(G.阿部役)、新人俳優・加藤優馬(B. 安井役)。 いざ映画制作が開始するが、案の定ヘヴィ・メタルがなかなか理解できない。悶々としながらも、プロデューサー朝倉や、山内が一目惚れするバンド好きの共演者・可那子に導かれ、ヘヴィ・メタルと役作りに没頭していく。やがてOUTRAGEが経験してきた過酷な日々を演じる中で、彼らは自身の立ち行かない本業や燻る気持ちが交錯し、いつしか真摯に己と向き合うように。OUTRAGE役の自分と、現実の自分がどんどんシンクロし、自分を変えたいという気持ちへと変わっていく。こうして、苦悩や葛藤を抱えながら映画制作は進行していくが……。 泥臭くて無茶苦茶で、だけど仲間に恵まれた『OUTRAGE』な熱い世界を通して、はたしてイマドキの若者たちは何を感じ、何を求め、何を掴むのか!?

原案者・伊藤政則 / MASA ITO コメント

OUTRAGEほど“不器用”なバンドを他に知らない。しかし、“不器用”だからこそ、彼らは“愚直”に生き、故に、その桁違いの純粋性が機能して、今日に連なる歴史を育んできた。

本当に不思議なバンドだと思う。また、彼らは枠からはみ出してこそ、その個性の華を咲かせることが出来る。常々、そう思ってきた。保守的な色合いの強いヘヴィ・メタル・シーンの中で、OUTRAGEが埋没していかないためには、常に大衆の期待をいい意味で裏切り続けなければならない。

では、究極の裏切りとは何か。それはOUTRAGEの存在から最も遠いものを具現化させることだ。

ある日、丹下眞也の顔を見ていて閃いた。「丹下、映画を作ろう!」。歴史に残る偉業の多くは、突然、閃いたアイディアから生まれた(と思う)。困り切って顔がゆがんだ丹下の表情を見て、「いいな、すぐに取り掛かれ!」と追い打ちをかけた。

かくして、この壮大なプロジェクトは動き出し、OUTRAGEの映画という、誰も予想だにしていなかった世界の扉を開いていくのである。

実は、この映画制作の話と共に、オーケストラを起用して、個性的な手法で作品を練り上げるアイディアも提示している。スケールがでかければでかいほど、話の転がりは面白くなるものだ。このアイディアは既に「RE:PRISE- THE FINAL DAY 30TH ANNIVERSARY」で実現している。機を見るに敏。アイディアは太い幹となり、その行動力は彼らの新たな地平を切り拓くことになった。CD2でオーケストラが披露した秀逸なパフォーマンスは、OUTRAGEというバンドの精神的地下水脈を形成する、ダークさと逞しさ、そして、繊細さを、見事に際立たせることに成功 していた。

さらに、この実験の成功によって、バンドの未来には無限の可能性が広がっているのではないかと、ファンの夢を駆り立てていった。若い時代の物語ではなく、このキャリア、この年齢に達して、そのレベルに辿り着いたという、いわば、演歌歌手にも似た苦労人の世界観が、実にOUTRAGEらしいではないか。

彼らが用意しているのは、映画という飛び道具だけではない。これからは、様々な入り口がファンを待ち構えている。そのワクワクさせる多様性に満ちた出来事のひとつ一つが、OUTRAGEというバンドの“本質”へと、その奥深くへと、誘っていくのである。

これまでOUTRAGEを知らなかった方や、浅い縁だったという方々にも、この“不器用”なバンドの電撃的な進撃は、大きな変化をもたらすことになるだろう。

デビュー当時、名古屋の秘密兵器と呼ばれていたバンドは、21世紀の今、やっと、本物の秘密兵器になった。

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