張本・早田組が混合複で優勝 5日目は白熱のランク決定戦<全日本卓球2022・4日目>

<2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月24日~30日 場所:東京体育館>

27日、全日本選手権は4日目を迎え、男女シングルスと男女ダブルスの4回戦、混合ダブルスとジュニアの部で決勝戦が行われた。

混合ダブルス総括

写真:張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命)ペア/撮影:ラリーズ編集部

混合ダブルス決勝には張本智和(木下グループ)/早田ひな(日本生命)ペアと吉村真晴(愛知ダイハツ)/鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)ペアが登場した。第1ゲームのデュースを張本/早田ペアが制すと、第2ゲームは吉村/鈴木ペアが取った。

写真:吉村真晴(愛知ダイハツ)/鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)/撮影:ラリーズ編集部

一進一退の攻防が続くかと思われたが、張本智和/早田ペアが第3、第4ゲームを連取して3-1で勝利。世界選手権準優勝ペアが全日本選手権で初優勝を飾った。

ジュニアの部総括

ジュニア男子シングルス

写真:吉山僚一(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

ジュニア男子シングルス決勝は2020年大会と同じ対戦カードとなった。吉山僚一(愛工大名電高)が序盤から試合の主導権を握り、第1、第2ゲームを連取した。

写真:松島輝空(星槎中)/撮影:ラリーズ編集部

松島輝空(星槎中)も挽回を試みるが、吉山の猛攻が止まらず、最後は11-4で取り切って吉山がジュニア男子2度目の優勝を飾った。

ジュニア女子シングルス

写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

ジュニア女子シングルス決勝では木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)と張本美和(木下アカデミー)が激突。第1ゲーム、第2ゲームで木原が得意のサービスからの展開で得点を積み重ねて連取し、初優勝に王手をかけた。

写真:張本美和(木下アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

後がない張本美和は対応策を練るが、ラリーの主導権が木原のまま試合は進み、11-5で木原が勝利をつかんだ。ジュニア最後の出場で初の優勝を飾った。

男女シングルス総括

男子シングルス

写真:丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルスではスーパーシード勢が登場。注目の試合となった丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)と篠塚大登(愛工大名電高)による“天才左腕”対決は、丹羽が4-2で制し5回戦へと進んだ。

写真:及川瑞基(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

他、前回王者の及川瑞基(木下グループ)や森薗政崇(BOBSON)、上田仁T.T彩たま)らが4回戦を勝ち抜き、5回戦進出を決めた。

女子シングルス

写真:松平志穂(サンリツ)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルスでは松平志穂(サンリツ)が4回戦でシードの中畑夏海(デンソー)との実業団対決を4-0のストレートで勝利を挙げて5回戦へと駒を進めた。

写真:写真:笹尾明日香(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部

このほか、全日学選抜女王の笹尾明日香(早稲田大)や全日本社会人を制した長﨑美柚(日本生命)、伊藤美誠(スターツ)らが4回戦を突破し、5回戦に進出した。

男女ダブルス総括

男子ダブルス

写真:濵田一輝/吉山僚一(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

男子ダブルスでは濵田一輝/吉山僚一(愛工大名電高)ペアが第1シードの江藤慧/松下大星(クローバー歯科カスピッズ)ペアに3-2で粘り勝ちし、5回戦進出を決めた。同じく中村煌和/萩原啓至(愛工大名電高)ペアも第2シードの池田忠功/宮本幸典(リコー)ペアを3-2で下した。

写真:大島祐哉/田添健汰(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

ほか、アジア王者の宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)ペアや、大島祐哉/田添健汰(木下グループ)ペアらが4回戦を勝ち上がり、5回戦へと駒を進めている。

女子ダブルス

写真:髙橋梓海/出雲美空(エクセディ)/撮影:ラリーズ編集部

女子ダブルスでは髙橋梓海/出雲美空(エクセディ)ペアが平真由香/田口瑛美子(昭和電工マテリアルズ)ペアに3-0で勝利し、上位進出に向けて好スタートを切った。

写真:石川佳純(全農)・平野美宇(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

他、第1シードの伊藤美誠(スターツ)/早田ペアや石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)ペアらが5回戦に進出した。

大会5日目となる28日には、男女シングルスのランク決定戦の5回戦と6回戦、男女ダブルスのランク決定戦の5回戦、準々決勝までが行われる。

5日目見どころ

男女シングルス

写真:吉田雅己(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルスでは酒井明日翔(シチズン時計)と戸上が激突する。戸上は一昨年にシングルスでベスト4に入り、今大会ではそれ以上を狙う。酒井は2回戦から勝ち進んで5回戦に入る。どちらが6回戦へと進めるか。吉田雅己(木下グループ)や松平健太(ファースト)らも5回戦に臨む。

写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルスは、中田玲奈(筑波大)と佐藤瞳(ミキハウス)によるカットマン対決が行われる。中田は関東学生選手権で準優勝、全日学でもベスト4と学生の中ではトップクラスの実力を持つカットマンだが、世界でも活躍する佐藤に勝利なるか。前回女王の石川や成本綾海(中国電力)らも6回戦を目指して5回戦に挑む。

男女ダブルス

写真:福本卓朗(関西大)・永田悠貴(同志社大)/撮影:ラリーズ編集部

男子ダブルスでは福本卓朗(関西大)/永田悠貴(同志社大)ペアが上田仁/神巧也(T.T彩たま)ペアと対戦する。福本/永田ペアは2回戦で実業団ペアを破り、今勢いに乗っているペアだ。大学生ペアがTリーガーのペアに勝つか、上田/神ペアが意地を見せるか注目だ。

写真:岡野俊介/鈴木颯(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

続々と実業団ペアに勝利している名電高ペアでは、岡野俊介/鈴木颯(愛工大名電高)ペアが大島祐哉/田添健汰(木下グループ)ペアと対戦する。名電の勢いを大島/田添ペアが止められるのか。

写真:長﨑美柚(日本生命)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

女子ダブルスでは、長﨑/木原ペアが鈴木李茄/山本笙子(昭和電工マテリアルズ)ペアとの5回戦に挑む。実業団で実績を持つ鈴木/山本ペアを、国際大会優勝経験のある長﨑/木原ペアがどう対応するのか見物だ。

写真:黒野葵衣/中島彩希(早稲田大)/撮影:ラリーズ編集部

ほか、宋恵佳/成本綾海(中国電力)ペアも黒野葵衣/中島彩希(早稲田大)ペアと対戦する。6回戦に進むのは一体どのペアか。

5日目 試合予定

男子ダブルス5回戦 10:00開始

濵田一輝/吉山僚一(愛工大名電高) – 後藤卓也/渡辺裕介(協和キリン)
張本智和(木下グループ)/森薗政崇(BOBSON) – 西康洋/菅沼湧輝(明治大)
上田仁/神巧也(T.T彩たま) – 福本卓朗(関西大)/永田悠貴(同志社大)
岡野俊介/鈴木颯(愛工大名電高)- 大島祐哉/田添健汰(木下グループ)

平野友樹/松山祐季(協和キリン) – 笠原弘光/酒井明日翔(シチズン時計)
篠塚大登/谷垣佑真(愛工大名電高) – 藤村友也/松下海輝(日鉄物流ブレイザーズ)
松山佳樹/野崎蓮(法政大)- 宇田幸矢(明治大)/戸上隼輔(明治大)
坂根翔大/各務博志(関西卓球アカデミー) – 中村煌和/萩原啓至(愛工大名電高)

女子ダブルス5回戦 10:00開始

伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命) – 髙橋梓海/出雲美空(エクセディ)
木村香純/出澤杏佳(専修大) – 佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)

野村萌/森田彩音(デンソー) - 麻生麗名(日本生命)/皆川優香(大阪成蹊大)
永尾尭子(サンリツ)/南波侑里香(日本ペイントマレッツ) – 三條裕紀(昭和電工マテリアルズ)/熊中理子(キヤノンメディカル)

長﨑美柚(日本生命)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)- 鈴木李茄/山本笙子(昭和電工マテリアルズ)
石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命) – 菅澤柚花里/中森帆南(四天王寺高)

宋恵佳/成本綾海(中国電力)- 黒野葵衣/中島彩希(早稲田大)
加藤亜実/船場清華(専修大) – 芝田沙季(ミキハウス)/大藤沙月(四天王寺高)

女子シングルス5回戦 11:00開始

石川佳純(全農) – 徳永美子(十六銀行)
前瀧初音(愛媛銀行)- 加藤美優(日本ペイントマレッツ)
大藤沙月(四天王寺高)- 木村香純(専修大)
本井明梨(同志社大)- 南波侑里香(日本ペイントマレッツ)

長﨑美柚(日本生命)- 笹尾明日香(早稲田大)
野村萌(デンソー) – 木塚陽菜(神戸松蔭女子学院大)
平真由香(昭和電工マテリアルズ)- 橋本帆乃香(ミキハウス)
山本真由(同志社大)- 早田ひな(日本生命)

木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)- 鶴岡菜月(神戸松蔭女子学院大)
成本綾海(中国電力)- 森さくら(日本生命)
平野美宇(日本生命)- 髙橋梓海(エクセディ)
中田玲奈(筑波大)- 佐藤瞳(ミキハウス)

田中千秋(豊田自動織機)- 木村光歩(中国電力)
鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)- 安藤みなみ(TOP名古屋)
芝田紗季(ミキハウス)- 黒野葵衣(早稲田大)
松平志穂(サンリツ)- 伊藤美誠(スターツ)

男子シングルス5回戦 12:00開始

及川瑞基(木下グループ)- 吉山僚一(愛工大名電高)
宇田幸矢(明治大)- 吉田海斗(専修大)
小林広夢(日本大)- 松平健太(ファースト)
田添響岡山リベッツ)– 鈴木颯(愛工大名電高)

張本智和(木下グループ)- 高木和卓(東京アート)
町飛鳥(ファースト)- 吉村真晴(愛知ダイハツ)
神巧也(T.T彩たま)- 松山祐季(協和キリン)
沼村斉弥(明治大)– 松下大星(クローバー歯科カスピッズ)

吉田雅己(木下グループ)- 三木隼(野田学園高)
笠原弘光(シチズン時計) – 松島輝空(星槎中)
大島祐哉(木下グループ)- 大矢英俊(ファースト)
松平賢二(協和キリン)- 丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)

英田理志(愛媛県競対)- 硴塚将人(協和キリン)
上田仁(T.T彩たま)- 小西海偉(東京アート)
酒井明日翔(シチズン時計)- 戸上隼輔(明治大)
谷垣佑真(愛工大名電高)- 森薗政崇(BOBSON)

13:30開始

女子ダブルス準々決勝
男子ダブルス準々決勝

14:40開始

女子シングルス6回戦
男子シングルス6回戦

文:ラリーズ編集部

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