おすすめ軽スポーツカー3選! 早くて楽しい、それでいて普段使いもできる魅力的なモデルを紹介

2022年3月に生産終了(現在はすでにオーダーストップ)となるホンダの軽スポーツカー「S660」。生産終了のアナウンス後には即受注が終了するほどの人気ぶりを博したのは記憶に新しい。日常の買い物から通勤の足、また車種によってはメインカーとしても利用される軽自動車だが、今回は、「S660」以外にも税制面で有利な上、環境負荷も少ない軽自動車でスポーツ走行が楽しめるモデル3選をお届けする。

ホンダ 新型N-ONE RS

待望のMTモデルが登場したN-ONE RS

ホンダ N-ONE RS

1台目は、2020年11月に2代目へフルモデルチェンジしたホンダ N-ONE RS。

新世代のプラットフォームを使いながらも初代とほぼ変わらない姿でデビューした2代目N-ONEには、ターボエンジンに6速MTを組み合わせた「RS」グレードが設定されている。

2012年の初代N-ONEデビュー当初より、MTモデルを熱望するユーザーの声が多く寄せられており、2代目N-ONEではその要望に応えるように念願のMTモデルが追加されたかたちだ。

外観は、ダーククロームのフロントグリル、ブラックのサイドアンダーガーニッシュ、15インチアルミホイール、テールゲートスポイラーを装備。内装は、運転席にホールド性の高いセパレートシートを採用し、シートステッチや本革巻きステアリングなどにオレンジの差し色が入れられている。

さらに、軽自動車の6速MT車として初めて、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)や車線維持支援システム(LKAS)を装備し、長距離移動をサポートするシステムが導入されている。

現在ももちろん新車で購入することが可能で、価格(税込)は199万9800円。

保安基準に対応し今後も生産・販売が継続されるコペン

ダイハツ コペン

2台目に紹介するのは、2014年から販売開始しているダイハツ 2代目コペン。

コペンは、サイズ的に制約のある軽自動車でありながら、本格的なオープンスポーツカーで、高級オープンスポーツカーなどに採用される電動ハードトップルーフを備え、およそ20秒で開閉することができる。

外観は、外装着脱構造の「DRESS-FORMATION」を採用。フロント/リアのヘッドライトとバンパーを着せかえることが可能となっている。また、カラーの選択肢も広いため、オーナーだけの個性的なオリジナルのコペンを作り上げることも可能だ。

また、気になるトランクは、FF(前輪駆動)を採用していることで、ルーフを閉じているときは、9インチのゴルフバッグを1つ収納できるスペースを確保。ルーフを開けているときでも、手持ちのハンドバッグ程度なら収納できるスペースがあり、日常生活から1泊2日の旅行程度まで十分に対応できる懐の深さが大きな魅力だ。

2022年以降の法規制に対応できず販売終了したS660に対し、コペンは保安基準に対応するため2021年4月にドアミラーの拡大、オートライトの新設定・標準装備化といった一部改良を実施。当面の間は生産・販売が継続される。価格(税込)は、188万8700円~。

専用の内外装やチューニングされたターボエンジンが魅力のスズキ アルトワークス

スズキ アルトワークス

3台目に紹介するのは、8代目(先代モデル)のアルトに設定されていたスポーツグレードのアルトワークス。

アルトワークスは、専用のエクステリアとインテリア、専用チューニングされたターボエンジンに、5速AGS(AT)/5速MTのトランスミッションを組み合わせている。ベーシックグレードのアルトと同様に、5ドアのハッチバックタイプであるため、使い勝手を犠牲にせずスポーティな走りを楽しめるモデルだ。

最高出力64馬力を発生させるターボエンジンのほか、ブラックメッキヘッドライト、15インチブラックアルミホイール、KYB製ショックアブソーバー、レカロシートなどの専用装備が多数おごられている。

残念ながら2021年12月にデビューした新型(9代目)アルトにはアルトワークスはおろかMTモデルの設定がなくアルトワークスがほしいと思った場合は中古車での購入となる。当時の価格(税込)は153万7800円~に対し、2022年1月時点での中古車市場では、130台近くのモデルが出展されており、車両本体価格は76万9000円~取引されている。

税制面で有利な上、環境負荷も少ない軽スポーツカー。手軽にスポーツ走行を楽しむためのセカンドカーのほか、メインの車としても十分使えるモデルたちの購入を検討してみてはいかがだろうか。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

※記事中の中古車価格は2022年1月時点のMOTA調べ

© 株式会社MOTA