知る人ぞ知る絶景スポット。「だるま山高原レストハウス」から富士山を望む

有名な絵画や写真にもなった富士山の風景

静岡県のうち、温泉で有名な修善寺周辺の中伊豆エリアは、小高い山が連なっていることからハイキングスポットとしても知られています。

中伊豆には美しく雄大な富士山を望むスポットも点在。なかでも有名なのが、標高982メートルの達磨山です。

その絶景スポットに建てられたのが「だるま山高原レストハウス」。ドライブやツーリング客の休憩所として利用されています。

ここからの眺める富士山は絵画や写真にもなっています。

日本画の巨匠・横山大観氏は、「富士山の形がとくに美しく見える」として、達磨山から望む富士山を好んで描きました。1939年のニューヨーク万博で絶賛された富士山のパノラマ写真もここで撮影されたものです。

「だるま山レストハウス」の見どころや名物グルメを紹介します。

富士山の絶景を堪能

達磨山へは、東京から車で2時間半ほど。レストハウスを訪れたら、最初に富士山の絶景で心を満たしましょう。ウッドデッキに回ると、駿河湾と雄大な富士山が見えます。

筆者が訪れたのは夏。残暑厳しく、富士山には雲がかかっていました。

しかし空気の澄んだ冬は、冠雪した富士山がまるで絵のように見えます。周囲の緑の美しい春夏、冠雪した富士山が望める冬など、季節ごとに変わる景色を楽しめます。

静岡県のご当地グルメに舌鼓

レストハウスでは、わさび丼をはじめとした静岡のご当地グルメがいただけます。筆者が注文したのは、伊豆産の鹿を使った「鹿肉ビビンバ丼」(税込800円)。

伊豆に鹿がいることを知りませんでしたが、じつは伊豆半島全域で増えすぎた鹿が森の生態系に影響を与え問題になっているとか。そこで伊豆市では、命を無駄にせず繋いでいくジビエを推進しているのだそうです。

レストハウスで鹿肉のビビンバに出会うとは。驚きですが、美味です。鹿は脂身があまりないので、牛肉や豚肉よりもさっぱりとしたヘルシーな味わいでした。富士山の形のかまぼこが付いているのもポイントですね。

パンケーキやぜんざいなどのデザートも充実しています。この日は「わさびソフトクリーム」(税込350円)をチョイス。

ソフトクリーム自体がわさび味というわけではなく、ミルクのソフトクリームに生わさびが添えられているという変り種です。お好みでふりかける「わさび塩」も付いていました。

わさびは静岡名物。新鮮なすりおろしの生わさびが、ソフトクリームの甘さにピリッと効いています。ソフトクリームは溶けてくると甘ったるく感じることもあるのですが、そんなとき、このわさびをちょこっとすくって一緒に食べると、なんとも絶妙な甘辛さに!

ソフトクリームの下にはコーンフレークも入っているので、カリカリとした食感も楽しめます。

おいしいソフトクリームを食べながら、ぼーっと富士山を眺める。こんな贅沢な時間は、なかなかありません。

毎日行きたい。居心地のよいレストハウス

筆者が考えるだるま山高原レストハウスの魅力は、居心地のよさにあります。天井が高くて開放感があり、どこか懐かしさのある空間。肩ひじ張ることなくくつろぐことができます。

店内は大きな開口部に全席が富士山の方を向いたレイアウトなので、どの席からも富士山がバッチリ見えるのもポイントです。

ドライブやツーリングで中伊豆へ行く際は、壮観なだるま山高原レストハウスで休憩してみてはいかがでしょうか。思わず肩の力が抜けて、長居してしまうこと間違いなしです。

© 株式会社MATCHA