1月23日に告示された香南市長選には、片山透(かたやま・とおる)氏(51)、上田瀧雄(うえた・たきお)氏(78)、浜田豪太(はまだ・ごうた)氏(47)の無所属新人3名が立候補しました。投票は1月30日に行われます。
市発注の工事を巡る官製談合事件に絡み前市長が辞職、新人3名の争いとなった今回は市政への信頼回復などが争点と考えられます。
市政に対する信頼回復を目指し、市役所全体の意識を高めたい 片山氏
片山氏は香南市出身、立教大学卒業。高知地方法務局に入局し、2017年に退職。2018年の江南市議選で初当選しました。
片山氏は以下の政策を掲げました。
・地方公務員の倫理規定制定などを含めた再発防止策の推進、コンプライアンス(法令順守)の徹底
・市職員の倫理観や責任感の向上
・事案に対し市役所全体での対応を目指す
・組織マネジメントの実行
・市の文化や技術の伝承を通じ、子供たちのふるさと意識や誇りの醸成
・新型コロナウイルス対策
・防災対策
市政の信頼回復に向けて、市職員の意識改革の模範を示したい 上田氏
上田氏は香南市出身、中央大学卒業。広島県警に就職し、交通部長、刑事部長を歴任しました。2014年の香南市議選で初当選、2期連続で務めました。
上田氏は以下の政策を掲げました。
・失墜した市の信用の回復
・外部の有識者による窓口を設け、内部告発制度の実効性の向上を図る
・市営水族館と併設する大規模直販所の建設
・市職員に正義と弱者への思いやり精神を持たせる
・新型コロナウイルス対策
・南海トラフ巨大地震対策
家族、教育、地域再生の三つを柱に「まっすぐに」市政へ取り組みたい 浜田氏
浜田氏は高知県東洋町出身、帝京大学文学部国際文化学科卒業。参議院議員・森下博之氏私設秘書、参議院議員・山谷えり子氏公設第二秘書、衆議院議員・中谷元氏公設第二秘書等を経て、2015年から高知県議を2期連続で務めました。
浜田氏は以下の政策を掲げました。
1 家族を守る
・実質的な待機児童ゼロを目指す為に、認定こども園の普及と公立保育所支援に取り組んでいます。2016年1月より香南市野市町に認定こども園が開設されました。
・病児病後児保育の更なる拡大と充実に向けて、取り組みます。 ほか
2 教育を高める
・」県が進めている「子どもの貧困対策計画」を実行し、教育の力による貧困の連鎖を断ち切る対策を全力でサポートします。
・ひとり親家庭の保護者などへの就労支援の充実や、母子生活支援施設の支援に取り組みます。 ほか
3 地域再生を果たす
・本県農業の屋台骨である園芸農業を「地域で暮し稼げる産業」にする為、既存型ハウスへの環境制御機器の導入経費に対する補助事業の拡大を目指します。
・一昨年に発生した豪雨被害等による公共土木施設等の災害復旧対策について、高知県及び香南市に現状と住民の声を届けます。 ほか