ちゃんぽん!皿うどん!トルコライス!長崎のおすすめご当地グルメ店3選【実食レポート】

鎖国時代、日本で唯一の開港地であった長崎。歴史的背景も手伝って、ご当地グルメにも諸外国の影響が見られます。代表格の「ちゃんぽん」は明治時代に誕生。中華料理店「四海樓」の創業者が中国人留学生のために作っていたのが始まりだとか。「皿うどん」はその焼きそばバージョンです。ピラフ、とんかつ、ナポリタンが一皿にのった「トルコライス」もはずせません。今回は、そんな長崎のソウルフード3品を人気店でいただいてきました!

老舗による具だくさんの「特製ちゃんぽん」/中国料理館 会楽園

「中国料理館 会楽園(かいらくえん)」は、中国福建省出身の先代が昭和2年(1927年)に創業した老舗中国料理店です。長崎新地中華街の北門を入って左手にある、豪華絢爛な構えの外観が目印。中国で生まれ、長崎で育った独自の中華料理を楽しめます。

通常の「ちゃんぽん」935円(税込)もありますが、今回はちょっと奮発して「特製ちゃんぽん」1,320円(税込)を注文。鶏がら7割と豚骨3割を合わせたコクのあるスープに太麺が絡み、青菜、ニンジン、キャベツ、ニラ、キクラゲ、玉ねぎ、モヤシなどの野菜がたっぷり! 肉団子やうずら玉子、アサリなどの海鮮が多めに入っているのが特製ならでは。具だくさんでヘルシーな一皿です。

ちなみにちゃんぽんの麺に入っているのは、「唐灰汁(とうあく)」という薬品とのこと。ちゃんぽんらしい味わいはそこから生まれ、防腐・殺菌の作用もあるそうです。

中国料理館 会楽園

住所:長崎市新地町10-16

TEL:095-822-4261

営業時間:11:00~15:30(L.O.14:45)、17:00~21:00(L.O.19:50)※お座敷入店は19:00まで

定休日:月3回不定休

URL:http://www.kairakuen.tv/

パリパリの歯ごたえがたまらない!「皿うどん」/中国名菜 京華園

長崎新地中華街の北門をくぐってすぐ右にある「中国名菜 京華園(きょうかえん)」。ゆとりある贅沢な空間で、長崎名物の「ちゃんぽん」「皿うどん」はもちろん、100種を超える代表的な中国料理やコース料理を満喫できます。

こちらでいただいたのは「皿うどん(細麺)」900円(税込)。パリパリの細麺にあんかけの具がかかっています。かまぼこ、豚肉、キャベツ、もやし、小ネギなどの具がたっぷり! パリっとした麺、あんがかかって少ししなった麺と、異なる食感を楽しめるのも皿うどんの魅力ですね。

地元では焼いたちゃんぽんの太い麺を具と一緒に炒め、それをスープになじませるのが定番で、太麺が一般的だそう。また、細麺のあんは、砂糖入りでほんのり甘めなのが特徴です。「金蝶ソース」というウスターソースをかけて、味を調節していただくのが地元流。お好みでどうぞ。

中国名菜 京華園

住所:長崎市新地町9番7号

TEL:095-821-1507

営業時間:11:00~15:30(最終入店:14:50)、17:00~20:30(最終入店:19:30)

定休日:不定休

URL:http://www.kyokaen.co.jp/

大人のためのお子様ランチ!?「トルコライス」/KIZUNA

筆者は、長崎に行くまで「トルコライス」なるものの存在を知りませんでした。「なぜ長崎とトルコ?」と疑問を持ちながら、グラバー園を訪れる前に立ち寄ったカフェ「KIZUNA(キズナ)」。

そこでその謎のメニューに出会いました! ピラフとナポリタンの上にとんかつがのった、大人向けのお子様ランチのような「トルコライス」1,280円(税込)。ボリュームたっぷりの一皿です。長崎のご当地洋食として知られていますが、トルコ料理とはまったく関係がないようです。

中国の焼き飯、西洋のスパゲティ、とんかつと東西の文化がワンプレートに凝縮しています。長崎と同様、東西文化が混在するトルコにちなんだとの説もあります。

元々は外国人居留地でフランス領事館の跡地を利用したカフェ「KIZUNA」。現在は社会福祉法人「出島福祉村」が母体の就労支援施設が経営されています。全40席と広々とした店内は完全バリアフリー。誰もが安心して訪れられるお店です。

カフェレストラン KIZUNA

住所:長崎市南山手町4-28

TEL:095-822-8211

営業時間:11:00~21:00

[月水木金]ランチ・デザート 11:00~15:00(L.O.14:00)、[土日祝]ランチ 11:00~16:00(L.O.14:30)デザート ~17:00(L.O.16:00)、[ディナー]予約制 17:00~21:00(7名以上)

定休日:日曜日

URL:https://www.cafe-kizuna.com/

[All photos by Yo Rosinberg]

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