オーラン・アライアンスがオープンソースソフトウエアの5番目となるリリースとMWCバルセロナでの業界ブリーフィングを発表

  • 2022年3月1日開催のオーラン・アライアンス業界ブリーフィングにご参加を
  • O-RANソフトウエア・コミュニティーがRAN向けオープンソフトウエアの5番目となる“E” リリースを発表

独ボン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オーラン・アライアンス:

オーラン・アライアンス業界ブリーフィングを2022年3月1日にMWCバルセロナで実施

オーラン・アライアンスは、次回の業界イベントを 2022年3月1日17:15~18:00(中央ヨーロッパ標準時)にMWCバルセロナ2022にて、ドイツテレコムのブース(ホール3、スタンド3M31)がホストとして開催する計画です。このイベントでは、オーラン・アライアンスの幹部による基調講演と、業界パネル討論が行われます。

ぜひご参加いただき、ウェブサイトで最新情報をご確認ください。

RAN向けオープンソフトウエアの5番目となる“E” リリースをO-RANソフトウエア・コミュニティーが提供

O-RANソフトウエア・コミュニティー(OSCまたはO-RAN SC)は、誰もが利用できるオープンなRANソリューションのソフトウエア開発を支援すべく、2019年4月にリナックス・ファンデーションと提携して設立されました。

2021年12月、半年ごとのリリースサイクルに沿って、OSCは“E”と名付けた5番目のオープンソフトウエアリリースを公表しました。Eリリースでは、トラフィックステアリングの使用事例を一層強化し、基本的なRANスライシング機能とクローズドループのスライシングSLA保証を導入しています。これらの強化機能とO-RANアーキテクチャーコンポーネントのエンドツーエンドの統合により、EリリースはO-RANエコシステムを世界中のモバイルネットワークに商業導入することに向けて、一歩近づけるものとなっています。

Eリリースで実現される主な使用事例と機能は下記の通りです。

  • O-RANサービス管理・オーケストレーション(SMO)フレームワークでサポートされているスライシング関連3GPP準拠パフォーマンス測定(PM)(PM)イベント
  • スライシング向けO1シミュレーターのサポート
  • 非リアルタイム無線インテリジェントコントローラー(非RT RIC)ソフトウエアに、クローズループのO-RUリカバリーとO-DUスライシング保証のための2つの簡素化rAppを追加
  • 更新されたO-RAN 準リアルタイム RIC(準RT RIC)E2AP仕様バージョン1.1に準拠したE2インターフェースアプリケーションプロトコル(E2AP)ソフトウエアの実装の改善
  • 準RT RICに新たなRAN コントロール(RC)xAppを追加し、新たなE2サービス管理RCのサブセットを実装して、トラフィックステアリングのエンドツーエンドの使用事例をサポート
  • オーラン・アライアンスの最小実行可能プラン(Minimum Viable Plan、MVP)で規定されたO-Cloud参照設計とO2インターフェースのソフトウエア実装
  • O1/仮想イベントストリーミング(VES)の分割
  • マルチUEおよびマルチベアラーのサポート

Eリリースの詳細情報と本オープンソフトウエアを入手するには、O-RANソフトウエア・コミュニティーのウェブサイトにアクセスしてください。

オーラン技術運営委員会の共同委員長を務めるChih-Lin Iは、次のように述べています。「トラフィックステアリングの使用事例の継続的な強化に加え、ネットワークスライシングのサポートを開始することで、当コミュニティーが大きく前進したことをうれしく思います。これに関し、私たちはすべての貢献者の共同作業に感謝しています。同様に重要なのは、オープンソースソフトウエアの試験と統合のために、追加のオープンラボを2つ設立したことです。これにより、将来的に機能の実装と提供の活動をさらに促進できるようになりました。」

ノキアのエッジクラウド責任者を務めるパシ・トイヴァネン氏は、次のように述べています。「Eをリリースしたことで、ノキアはO-RANに取り組み、O-RAN仕様の成熟度を高めると約束した活動の傾倒ぶりをまた実証したことになります。この作業は、O-RANソフトウエア・コミュニティーの準リアルタイム無線インテリジェントコントローラープラットフォームへのノキアのオープンソース活動の貢献が支えているものであり、O-RAN E2サブスクリプションを管理するためのxApp向けの簡素化されたRESTベースのインターフェースや、共有データ層(SDL)APIも含むxAppフレームワークSDKの追加機能を実現しました。」

リナックス・ファンデーションのネットワーキング/エッジ/IoT担当ゼネラルマネジャーを務めるアーピット・ジョシプラ氏は、次のように述べています。「私たちは、OSCがO-RAN仕様に合わせて、一連のアプリケーション(xApp)とインターフェースを拡張し、業界をリードする5番目となるソフトウエアリリースを提供できるよう支援できて、大変うれしく思います。」

ハイストリート・テクノロジーズのマネジングディレクターであるアルフォンス・ミッターマイアー氏は、次のように述べています。「ここ数カ月間のオーランの大きな前進に貢献できて感激しています。当社ビジネスパートナーのサポートにより、ハイストリート・テクノロジーズはオーランとOSCの両方で、O1/OAM機能を発展させ続けています。2022年には、分散型O-RANアーキテクチャーを中小企業ユーザー向けに導入することで、そのあらゆる利点を世界に示す機会があるでしょう。」

ウインド・リバーの通信ソリューションエンジニアリング担当バイスプレジデントのギル・ヘルマン氏は、次のように述べています。「O-RANソフトウエア・コミュニティーの成長には目覚ましいものがあります。革新的なエッジアプリケーションによって促進されるインテリジェントシステムの世界へと移行している中で、O-RAN SC Eリリースという画期的な成果は、O-RANを国際的にさらに発展させ、キャリアグレードのクラウドネイティブインフラを必要とする柔軟なネットワークの展開に貢献していくことになります。ウインド・リバーは、O-RAN SC Eリリースにおいて、よりオープンなRAN関連機能を実現し、クラウドインフラの管理と導入の業務に極めて重要なO2インターフェースをサポートするフレームワークを導入することで、INFプロジェクトにまた重要な貢献を行いました。」

HCLテクノロジーズのエンジニアリング/R&Dサービス担当コーポレートバイスプレジデントを務めるラジブ・シェシュ氏は、次のように述べています。「HCLはオーラン・アライアンスに参加できることをうれしく思っており、幾つかのO-RANソフトウエア・コミュニティー(OSC)プロジェクトに多大な貢献をしてきました。当社とOSCとの連携は、次世代の5G技術を活用して新たなデジタル・エンジニアリング・サービスを加速させるというHCLのモード2戦略に沿ったものです。HCLはOSCのオープンソフトウエアのEリリースにおいて、RAN インテリジェントコントローラー(RIC)プラットフォームのハードニング、InfluxDB SDLの統合、クローズドループのスライシングSLA保証自動化の使用事例に向けたODU High O1サポート、4つのxApp(準リアルタイムRIC App)をめぐり、重要な貢献をしています。HCLは、OSCの最小実行可能プラン(MVP)の実現に向け、さらなる貢献ができるものと期待しています。」

オーラン・アライアンスについて

オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における300を超える組織のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN規格により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。

詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。

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