大島は、エース大野と捕手西田のバッテリーを中心に、粘り強い試合運びが持ち味。昨秋の鹿児島県大会、九州大会の計11試合(再試合含む)のうち、5試合が1点差勝利だった。離島勢初の優勝を飾った県大会は、4試合でサヨナラ勝ちと勝負強さが光った。
左腕の大野は、最速146キロの速球と切れのある変化球をコーナーに投げ分ける。昨秋は9試合を投げて1試合平均失点2.22と大崩れしない。県大会では準決勝、決勝ともに延長13回、計390球を投げ抜いた。受ける西田は、打者の弱点や癖を観察しながら配球を組み立てる。
攻撃はつなぐ打線が身上で、11試合で62点を挙げた。4割2分8厘、10打点の4番西田が軸となる。九州大会では、好機に強い武田が5割、中が4割4分4厘、打撃センスの高い大野が3割8分8厘の高打率で好機を演出した。控え組も力がある。
チーム打率は2割8分9厘(計11試合)ながら、勢いに乗ると畳みかける。九州大会決勝の九州国際大付(福岡)戦では、序盤0-10の劣勢から、最終回に打者11人で5点を挙げる猛追を見せた。
目標は全国ベスト8。塗木哲哉監督は「2勝して8強に入ったら、目標を頂点に切り替える」と語る。