「桃栗三年柿八年」 上越科学館の永井館長 ことわざ実証へ栽培 柿の種発芽

 上越科学館(上越市下門前)の永井克行館長は、発芽した柿の種を同館内で栽培している。実がなるまでに育つことを目指し、春には同館敷地内への移植を予定している。

 種は昨年秋に家族から贈られた同市内の木に実った甘柿から採取。湿めらせたティッシュペーパーの上に種を置き、ラップを掛けて乾かないようにしていたところ、1週間ほどで芽が出たという。柿の種は堅い種皮に覆われているため、小さな傷をつけたところ、うまくいったという。「まさか芽が出るとは」と永井館長自身も驚きを語る。

 現在は三つの鉢に移植し、同館の事務室内で世話をしている。種皮をかぶった状態の芽もあり、柿の種から出た芽だと一目で分かる。

植木鉢に移植した柿の芽と永井館長。種皮が付いたままの芽もあり、柿の種だと分かる

 「桃栗三年柿八年」ということわざが事実かどうか確かめるため、同館のサイエンスプレイパーク内へ移植し、立派な木になるまで育てたい考えだ。「学校では難しい試み。どのように育っていくか楽しみ」と永井館長は話している。

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