倉敷・大原家に眠るピアノ復活を 子孫ら修復へCFで費用募る

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大原家で受け継がれてきたピアノの復活を目指す碩人さん

 近代倉敷の礎を築いた大原家で受け継がれ、倉敷市美観地区で眠るピアノを活用しようと、大原家の子孫らが復活を計画している。美観地区の展示・交流施設「語らい座大原本邸」(同市中央)の一室にあるピアノは老朽化から傷みが目立ち調律も必要といい、クラウドファンディング(CF)で修復や活用の費用を募っている。

 世界三大ピアノの一つとされるドイツ・ベヒシュタイン社の1928年製。購入時期などは不明だが、大原孫三郎が初孫・麗子さんのために購入したとも伝わり、孫三郎の長男總一郎と親交のあった板画家・棟方志功の掛け軸にも描かれている。

 活用を以前から考えていた孫三郎の玄孫(やしゃご)・碩人(ひろと)さん(22)=一橋大3年=が、友人に協力を求め「倉敷大原家のベヒシュタイン活用委員会」を結成。部品交換などを行い、来冬ごろ同邸内のブックカフェで修復記念コンサートを計画する。

 碩人さんは「倉敷の先人が残した“アートの街”という大きな遺産に音楽を掛け合わせたい」と話す。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」のサービスを利用。200万円を目標に3月15日まで募る。支援額に応じ備中和紙の祝儀袋などを贈る。

 詳細や支援は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/kurashikipianorepair)。