コアラモード.〈16〉サクラ咲く「さくらぼっち」

 みなさんこんにちは。横浜出身デュオ、コアラモード.でギター、ボーカルを務めているあんにゅです。私たちコアラモード.は、2月にデビュー1年を迎え、3月に3枚目のシングル「さくらぼっち」を発売しました。ゆ〜かり言葉16回では、小幡康裕さんと一緒に、新曲の中で描いた「桜」の思い出をお話ししていきます。

 あんにゅ)横浜では23日に、ソメイヨシノの開花発表があり、いよいよ春がやってきたなとうれしい気持ちです。春を代表する桜の花。満開になると空が桃色に染まって美しいですよね。私が毎年行きたくなるのは、「さくらぼっち」の中で描いた、みなとみらいです。歌詞は、ストリートライブを行っているクイーンズパークがある桜木町から、カップヌードルミュージアムにつながる道に広がる桜並木を思い浮かべながら書きました。春を感じながらゆっくり街を歩いて欲しい場所。ミュージアムの先には海も広がっていて気持ちが良いので、お弁当を持っていくのがおすすめです。小幡)みなとみらいの桜、きれいですよね。僕は早朝の散歩が趣味なので、日が延びてきたなと日々感じています。日差しが変わってきたなぁというか。暮らしている場所は、緑が豊かなところなので、家の周りの桜が幼少期からの記憶の中にある桜ですね。大学時代は、全国で4位の人出がある大岡川プロムナードの桜を友だちと見に行きました。夜になるとぼんぼりに灯がともって幻想的なんです。

 あんにゅ)早朝散歩?! 小幡)深夜を通した作業が終わってから出かけるときもありますし、早起きをして出かける日もあります。散歩をして頭の中をリセットするというか。朝の新しい空気って気持ちが良いんです。冬の5、6時は寒くて真っ暗で、帰宅するころに明るくなる感じでしたけど、いまは家を出るときに鳥が鳴いていて、澄んだ空気をいっぱいに吸い込むのが気持ちいいです。桜のつぼみもふくらみ始めて、春だなぁと。あんにゅ)デビュー曲「七色シンフォニー」の歌詞にも登場する「桜」。私たちにとっては、季節はもちろん、駆け抜けたこの1年の時を感じる言葉にもなりました。デビューをして、関西や九州などにキャンペーンに出かけた昨年の春は初めて行く場所、出会う人、見るものの連続で圧倒されてばかりいました。ことし2月にデビュー1年を迎えたときは、1年と季節の経過を感じたのですが、3月に入って、肌で感じる風の違いに、新しい春が来たと気がつくことができました。

 小幡)社会人1年目の昨年から、今日まで目まぐるしい日々でしたが、あのときから1年たったんだなという感慨があります。春は出会い、別れといろいろなことが重なる時期。桜が咲く高揚感と一緒に、春の独特な香りから、切ない記憶が呼び起こされるときもあります。切なさとうれしさが同居している季節ですね。

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