プラズマ殺菌など研究発表 佐世保高専・専攻科2年生24人

研究成果を発表する学生ら=佐世保高専

 長崎県佐世保市沖新町の佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)で27日、専攻科の特別研究発表会があり、3月末に専攻科修了を迎える2年生24人がこれまでの研究成果を発表した。
 専攻科は同校本科の卒業生が在籍。機械工学系、情報工学系など四つの専門分野に分かれ、それぞれテーマを決めて研究を行っている。
 電気電子工学系の山道嶺晴さん(22)は、プラズマを用いたミカンの殺菌手法について発表。収穫後に傷やカビなどによる腐敗で出荷できないミカンを減らすため、農薬を使わずに殺菌できる装置の開発を進めてきた。試験の結果、10分間のプラズマ照射で4分の3程度の殺菌を確認したが、実用化のレベルには至らず、引き続き研究が必要だとした。


© 株式会社長崎新聞社