鷹・王会長、選手のサポート約束「どんどん来て」 今年からアドバイザー兼務

福岡市内の筥崎宮で必勝祈願を行ったソフトバンク・王貞治会長【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

チームは福岡市内の筥崎宮で必勝祈願

ソフトバンクは30日、福岡市内の筥崎宮で必勝祈願を行った。藤本博史新監督、王貞治球団会長、今宮健太選手会長らを先頭に、今季のリーグV奪還と日本一を祈願した。31日に宮崎へと移動し、2月1日から生目の杜運動公園で春季キャンプをスタートさせる。

柳田悠岐外野手や松田宣浩内野手ら新型コロナウイルスにより、一部の選手が筑後のファーム施設でキャンプスタート。それもあって宮崎のA組にはルーキーの正木、野村、2年目の井上や川原田といった若手が抜擢され、王会長は「いつの時代も世代交代はあるもの。我々は他の球団より遅く、世代交代の時期が来た。ちょうどその時を迎えたと思っているので、若い人たちのやる気を引き出すように、若い人たちはこの時を待っていたわけですから成果を期待したい」と、若手の台頭に期待する。

そのためのサポートは惜しまない。今季から特別チームアドバイザーを兼務することになり、より現場に密接に関わっていくことになる王会長は「会長だと距離を感じるから、もっと近く、選手からも聞いてほしいし、こちらからも言うということで、距離を近づける意味で肩書きをもらった」と、新たに「特別チームアドバイザー」を兼任する理由を改めて説明する。

「選手はなんなりと、野球界の先輩でもあるわけですから、将来について知らないことは多いわけですから、経験者に聞いてみようと思ってくれればいい。堅苦しい感じではなくね、彼らからどんどん来てくれればいいなと思います」と王会長。キャンプでは、世界のホームラン王自ら世代交代に一役買うことになる。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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