野球を始めたい…初期費用は総額いくらかかる? 専門店に聞いた“必要な用具10点”

野球を始めたい…初期費用は総額いくらかかる?

ユニホーム上下、帽子、グラブなど10点で約5万2000円

親子で野球に興味はあるけれど、子どもを少年野球チームに入れようか迷っている……。保護者が一歩目を踏み出せない大きな理由の1つが、揃えるべき野球用具の数の多さや初期費用だろう。野球を始めるにあたって必要最小限の準備と、それぞれの用具の平均価格を野球用品専門店に聞いた。

どんなスポーツでも始める時には用具やウエアが必要になる。習い事やチームに所属する子どもが多いサッカーやバスケット、陸上や水泳は揃えるべきものをイメージしやすい。一方、経験がないと何から買えばいいのか、総額でいくらかかるのかを想像しにくいのが野球だ。用品店に行くと、頭から足元まで必要な用具の数に驚かされる。

野球用具は年齢や経験などで変化していく。野球用品専門店「ベースマン」立川店の星徹弥店長は、野球を始める際に必ず揃えるべき用具を10点挙げる。機能やメーカーによって価格は変わってくるため、記載したのは「ベースマン」に来店する野球初心者を想定した参考価格となる。

1 帽子 3000円
2 ユニホーム上 7000円
3 ユニホーム下 3000円
4 アンダーシャツ 2000円
5 ベルト 1000円
6 ソックス 2000円(チームによってはソックス+ストッキング)
7 グラブ 1万3000円
8 スパイク 6000円
9 バッグ 5000円
10 バット 1万円

野球専門店ベースマン立川店の星徹弥店長【写真:編集部】

土日週2回の活動を想定、洗濯を考えると複数必要な用具も

以上の10点で総額5万2000円。少年野球チームの活動は土日の週2回が一般的で、洗濯を考えると、ユニホーム上下、アンダーシャツ、ソックスは各2枚ずつ購入する家庭が多い。そうなると、1万4000円ほどが追加でかかる。この他に、早い段階でユニホームの下に履くスライディングパンツ(3000円)が必要になる。帽子やユニホームはチームで決まっているケースが多い。チームによってはストッキング、アンダーシャツ、バッグも指定される場合がある。

星店長は「まずは消耗品とグラブを買って、チームに入る時にバットを買うなど、段階を分けて購入される方もいます。東京五輪後に野球を始めるお子さんは増えており、保護者が野球未経験の家庭も多いです。野球に必要な用具の数に驚かれています」と話す。初期費用を少しでも抑えたい場合は、バットは7000円くらいのものがある。安価なバットでボールに当てるところから始め、野球を続けるようであれば、遠くへ飛ばすバットに買い替える選択をする人もいるという。また、当面はチームで準備したバットを使える場合もある。

せっかく用具を揃えても、すぐに子どもが野球をやめてしまったら……。でも、興味があるなら、経験させたい。葛藤する保護者には、まずは必要最小限の用具を買って、その後に買い足したり買い替えたりする方法もある。(間淳 / Jun Aida)

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