産業廃棄物処理施設を運営する(株)まつえ環境の森が民事再生法申請

※画像は実際の企業と関係はありません

 (株)まつえ環境の森(TSR企業コード:762070897、法人番号:3280001006148、松江市学園南2-5-13、設立2012(平成24)年1月、資本金7000万円、秋山光夫社長)は1月28日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は上田裕康弁護士(弁護士法人アンダーソン・毛利・友常法律事務所、東京都千代田区大手町1-1-1、電話03-6864-3030)ほか5名。監督委員には待場豊弁護士(アイマン総合法律事務所、大阪市中央区備後町2-4-6、電話06-6201-0500)が選任された。
 負債総額は約45億円。

 経営破たんした企業が保有していた産業廃棄物処理施設を買収し、2013年9月に営業を開始した。埋め立て容量40万立方メートルの規模でスタートし、その後の拡張で2014年6月には82万立方メートルにまで拡大。県外からも広く廃棄物を受け入れ、2015年7月期には約15億3600万円の売上高を計上していた。
 しかし、設備投資負担などにより採算性に乏しく、余裕のない資金繰りが続いていた。こうしたなか、処分場の処理能力が限界に達したため、新たな処分場の整備を進め2020年11月に拡張工事が完了したものの、設備投資に伴う借入負担が大きく借入返済が困難な状況に陥り、先行き資金繰り改善のめどが立たないことから、今回の措置となった。
 今後はスポンサー企業を探し、再建を進める方針。

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