プロ野球解説者・岩瀬仁紀が考える「ピッチャーのコントロールのつけ方」とは?

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東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(月~金17:15~19:00)1月26日のコメンテーター岩瀬仁紀氏が、2月1日から始まるキャンプで注目する投手について、梅津晃大の名前を挙げた。

岩瀬氏は梅津投手について「顔もいいし、投げるボールもいい。エース級になってもおかしくない。頑張ってほしい」とエールを送ったが、梅津投手は、一昨年の延長10回を無失点に抑えた試合以来、怪我などもあり、本来の力が出せていない。

岩瀬氏は「怪我の影響もあるが、ちょっとしたイップスになっているのでは」と指摘した。そして「コントロールが大きく外れることがある」と、その理由を加えた。ここで岩瀬氏は、コントロールについて「自信がつけば、よくなっていくものだ」と話し始めた。

「コントロールは、練習で身につけていくものではない。つけようと思って練習して、ついてくるものではない。試合で結果を出しながら、その自信から、ついてくるものだ」と続けた。

さらに「試合という実戦で、ランナーがいるかいないか、カウントはどうか、いろいろな状況に応じたコントロールを身につけていく。自分を機械化できることが一番」とのことだが「それを極めることはできなかった」とも。

どのような状況においても、状況に応じた投球ができる。本人は謙遜したが、残した実績を見れば、岩瀬氏が、コントロールを極めるところまで近づいていたことはわかる。その岩瀬氏でも、球場によって、得手不得手があったようだ。

苦手な球場として挙げたのが「横浜スタジアム」。岩瀬氏は「ブルペンの形がスタンドの形に沿って斜めになっているので投げにくかった。マウンドに立ったときにホームが遠く見えた」とその理由を話した。さらに「ランナーを出したときのスタンドの雰囲気が、投げづらくさせていた」そうだ。

逆に、投げやすかった球場には「甲子園」を挙げた。岩瀬氏は「最初は嫌だったが、結果がついてくると、ピッチャー交代のアナウンスがあったときに、スタンドが一瞬シーンとなる。そうなったときに、自分が優位に立ったことがわかった。自分を気持ちよくさせてくれていた」そうだ。

相手チームのファンに「岩瀬が出てきたら、もう駄目だ。打てない」と思わせる一瞬の沈黙。これが絶対守護神を気持ちよくマウンドに送る演出に一役買っていたわけである。熱烈なファンが多いのは、阪神も横浜も大きく違わないように思えるが、マウンドに立つ投手にとっては、スタンドから伝わってくる微妙な雰囲気の違いを感じ取るもののようだ。

大澤広樹のドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週火曜~金曜 17時15分~19時00分

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