ファンの新庄監督、勝負の立浪監督 12球団の「スローガン」はカラーくっきり

中日・立浪和義監督(左)と日本ハム・新庄剛志監督【写真:小西亮、荒川祐史】

ソフトバンクは「もっと!もっと!もっと!」、広島は「ガツガツGUTS!」

プロ野球は1日、2022年シーズンの“正月”を迎えた。セ・パ12球団が一斉にキャンプイン。3月25日のペナントレース開幕に向け、準備を整える。その年のチームが掲げる目標や方針を表すのが「スローガン」。思いを込めた言葉には、監督の“個性”や球団カラーが滲む。

【スローガン一覧】チームカラーがくっきり…2022年の12球団スローガン

12通りのスローガンを見渡し、やはり異彩を放っているのが日本ハム。新庄剛志監督の思いを込めた「ファンは宝物」。就任会見でも「優勝なんて目指しません」と宣言した指揮官らしく、勝利を前面に出すよりも“ファンあってのプロ野球”という意識がはっきりと出ている。

好対照なのが、同じく今季から指揮を執る立浪和義監督の中日。「all for victory すべては勝利のために」と“直球メッセージ”となっている。現役時代から勝負にこだわり、就任会見でも「選手には勝ちに対する執念をしっかり植え付けます」と宣言していただけに、スローガンも茶目っ気なしの真剣勝負だ。

全体的には短くキャッチーな傾向で、DeNAは「横浜反撃」、楽天は「譲らない!」。ソフトバンクの「もっと!もっと!もっと!」や、広島の「ガツガツGUTS!」の“連呼系”も目を引く。一方で、メインの文言を英語にしたのは中日と西武の2球団。どんなファンにも親しみやすい日本語でのメッセージが多い。

昨季は「真価 進化 心火」のヤクルトと「ガッチリMAX!」のオリックスがリーグを制覇。今季はどのチームがスローガンを遂行できるか――。キャンプから目が離せない。(Full-Count編集部)

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