V長崎・髙田春奈社長が退任へ 3月、Jリーグ理事に就任

髙田春奈氏

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は31日、髙田春奈社長(44)が2月末で退任し、3月15日付でJリーグ理事に就任すると発表した。後任にはジャパネットグループ内部の人材を充てる方針。近く新体制を発表する。
 髙田春奈氏は、通販大手ジャパネットたかたの創業者である父・髙田明氏(73)の後を継いで2020年1月にV長崎社長に就任。抜群の知名度を誇った先代から経営を託され、Jリーグでは珍しい女性社長として注目を浴びた。
 就任直後に新型コロナウイルスが流行。試合会場への入場制限が設けられて収入確保に苦戦し、チームもJ1昇格を達成できなかった。一方、インターネットコンテンツの充実、地域密着型の普及活動、平和の発信に力を入れ、スポンサー数やグッズ売り上げを堅調に伸ばした。
 クラブを通じて「このたびの退任は新たな任務へのチャレンジによるもの。長崎で感じたサッカーが人々や地域にもたらす力、可能性をもっと広げて、平和な社会づくりに貢献したい」とコメントを出した。


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