沖縄、1月の感染は3万2000人超 累計の4割近くを1カ月で 米軍も過去最多

 沖縄県によると、1月に県内で確認された新型コロナウイルスの感染者数(米軍関係者を除く)は3万2166人で、2020年2月以降の累計感染者数(8万2828人)の38.8%だった。米軍関係者も1月は6313人と、20年7月以降の累計(9691人)の65.1%と高い割合を占めた。オミクロン株の感染急拡大を背景に、ともに月別の感染者数で1月が過去最多となった。

 これまで県内感染者数が最も多かった月は、デルタ株が流行した第5波のさなかにあった21年8月の1万7914人。22年1月はその1.8倍となった。21年12月(348人)との比較では92.4倍と急増した。

 米軍関係者も、これまで最も多かったのは21年8月の600人だったが、22年1月はその10倍以上に膨れ上がった。

 昨年末に在沖米軍基地内で感染者数が急増し、その後に県内各地でもオミクロン株が急拡大。県内感染者数は22年1月1日が52人だったが5日には623人に増えた。玉城デニー知事は「第6波に突入した」と認識を示した。1日当たりの感染者数は15日に過去最多の1829人を記録した。

 1月の米軍関係者6313人の内訳は、嘉手納基地が最も多く1457人、キャンプ・ハンセン1366人などとなっている。

 (當山幸都)

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