お年寄りとビデオ通話 熊野高サポーターズが交流

スマートフォン越しに笑顔であいさつをするKumanoサポーターズリーダー部のメンバー(和歌山県上富田町朝来で)

 熊野高校(和歌山県上富田町朝来)のKumanoサポーターズリーダー部はこのほど、町内に住む高齢者とオンラインで交流し、安否の確認をした。

 世代が異なる高齢者と交流することで相手を思いやる気持ちを育てようと、同部は町社会福祉協議会の協力で、8年前から「ハートフルチェックボランティア」として、高齢者宅を訪れ、安否確認をしてきた。

 しかし、新型コロナウイルスの影響で、一昨年から中止している。訪問をせずに交流を続けられないかと今回初めてオンラインで実施した。

 この日は、同町生馬に住む80代女性2人とスマートフォンのビデオ通話で交流。「食事は楽しいですか」「家事で困ったことはありませんか」「災害が起こったとき、不安に感じることはありませんか」など、事前に用意した13の質問を画面越しに問い掛けた。女性は「今のところ不自由なく生活できています」などと笑顔で答えた。

 キャプテンで2年生の山本あやかさんは「すごく元気で、優しそうな2人だった。私たちは笑顔を届けることしかできないけれど、これからも元気に過ごしてほしい」、副キャプテンで2年生の出口実来さんは「高齢者と話すのが初めてで、話すのは慣れていないけれど、もっとうまく話せるようになりたい」と次回に意欲を見せた。

 同部では、毎週火曜の放課後にオンラインで、高齢者との交流を続けていくという。

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