アニメ「ねこねこ日本史」が山口市に“出張”中 スタンプラリーでオリジナルアニメとグッズが手に入る

▲サビエル記念聖堂に設置されたARマーカー

 小学生を中心に人気を集めているアニメ「ねこねこ日本史」と、山口市がコラボレーションしたデジタルスタンプラリー「出張! ねこねこ日本史 in Yamaguchi」が同市内で開催されている。スマートフォンを片手に参加することができ、クリアするとこの企画でしか手に入らないオリジナルグッズがもらえる。    

 観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の一環で、ねこねこ日本史のアニメ放送本編制作チーム・レギュラー声優陣が市町村のオリジナルアニメを制作したのは今回が初。このスタンプラリーのために誕生した井上馨、大内政弘、齋藤幸兵衛、萬代さん、大内弘世、大内義弘、大内盛見の新キャラクターも必見だ。    

 「ねこねこ日本史」は、漫画家・そにしけんじによる歴史漫画。歴史上の人物に扮する猫が繰り広げる日本史を描き、楽しみながら歴史を学ぶことができる。単行本は実業之日本社からこれまで10巻刊行されており、2月10日に最新刊が発売される予定だ。アニメ版は、2016年4月から2021年3月まで、NHKのEテレで放送されていた。    

 スタンプラリーは、①「戦国大内氏編」と②「幕末長州編」の2コースが設定されている。一つのコースは徒歩2~3時間で巡ることができるので、運動も兼ねて大人から子どもまで楽しみながら地域の歴史を学ぶことができる。①は、「西の京やまぐちの息吹を感じられる」がテーマで、常栄寺雪舟庭(宮野下)、国宝瑠璃光寺五重塔(香山町7)、八坂神社(上竪小路)、大内氏館跡(龍福寺)(大殿大路)、サビエル記念聖堂(亀山町4)の5地点がポイント。②は、「幕末長州」がテーマで、洞春寺(水の上町5)、枕流亭(香山町7)、旧山口藩庁門(滝町1)、山口市菜香亭(天花1、火曜休館)、十朋亭維新館(下竪小路、火曜休館)の5地点だ。巡る順序は自由。    

 事前にAR(拡張現実)アプリ「COCOAR(ココアル)」をスマートフォンにダウンロード。スタンプポイントに設置されているARマーカーをこのアプリで読み取ると、史跡を説明する約1分間のショートアニメが再生され、ポイントを獲得することができる。    

 ラリーをコンプリートすると、山口市内4カ所の観光案内所(新山口駅観光交流センター、山口観光案内所、湯田温泉観光案内所、香山公園前観光案内所)で「ねこねこ日本史in Yamaguchi」の文字とキャラクターが印刷された景品と引き換えることができる。1コースクリアでクリアファイル、2コースクリアでクリアファイルとノートがもらえる。スタンプラリーの期間は2023年3月31日(金)までだが、景品には数に限り(各2000個)があり、なくなり次第引き換えは終了される。1月22日の開始から1週間で、約130人がクリアした。

▲景品のクリアファイル(左)とノート

 詳細は、ウェブサイト(https://neco-neco-yamaguchi.jp/)を参照のこと。問い合わせは、主催の山口観光コンベンション協会(TEL083-933-0088)へ。    

 同協会の田中光敏事務局長は「小学生にも人気のあるアニメ。シビックプライド(地元への誇りや愛着)を育むことにもつながれば」と話す。

© 株式会社サンデー山口