【北京オリンピック・2/2◆本日の見どころをピックアップ】スピーディーな展開に注目! カーリング混合ダブルスの予選リーグが開始

中国の首都・北京市と、隣接する河北省張家口市を舞台に開催される、第24回オリンピック冬季競技大会=北京オリンピックは、2月4日の開会式に先駆けて一部の競技がスタート。この日は、カーリング混合ダブルスの予選リーグが全競技の先陣を切って行われる。

カーリングは北京市の国家水泳センターで開催。混合ダブルスは前回2018年平昌大会から採用された種目で、4人1組の男女のチーム戦と異なり、男子1人・女子1人のペアを組んで競技を行う。各チームが交互に取っ手がついた石=ストーンを投げ、的=ハウスの中心近くに残ったストーンの数で得点を競う点は4人チーム戦と同じ。ただし、4人制は1試合・10エンドで行われ、エンドごとに各チーム・8投(1人2投ずつ)するのに対し、混合ダブルスは8エンドで、エンドごとに5個のストーンを投じる。チームの1投目を担当する選手は、最後の5個目のストーンも投げなければならず、もう一方の選手は2投目から4投目まで続けて投げる。各担当は、エンドを終了すれば交代しても構わない。8エンド終了時で同点の場合は延長戦。また、4人制は各チームの持ち時間は73分だが、混合ダブルスは48分。

4人制にはない特徴的なルールとして、ハウス内とセンターラインにストーンを置いた状態でエンドが始まること、両チーム合わせて3投目まではテイクアウト(ハウス内の相手ストーンを外に弾き出すこと)禁止であることが挙げられる。

ルール上、ストーンが氷上にたまりやすく、ビッグエンド(大量得点のエンド)が多くなるので、大逆転が起こりやすい。1、5投目と2~4投目をどちらが担当するかはペアによって異なり、試合展開に応じて交代する場合もあるが、2~4投目は複数のストーンを弾き出さなければならない展開になりやすく、パワーが求められるため、男子が務めるペアが多い。

イギリス、ノルウェー、スウェーデン、カナダ、イタリア、スイス、チェコ、オーストラリア、アメリカ、開催国・中国の10チームが出場。まず総当たりで対戦し、上位4チームが準決勝に進む。2021年世界選手権優勝のイギリス(世界選手権はスコットランドとして出場)、2位のノルウェーや、2018年平昌大会金メダルのカナダ、銀メダルのスイスなどがメダル候補だ。

初日の対戦カードは、スウェーデン対イギリス、オーストラリア対アメリカ、ノルウェー対チェコ、中国対スイス。メダル候補がどんな滑り出しを見せるか注目したい。カーリングはチーム戦を目にする機会が多いが、試合運びも戦術も一味違い、展開もスピーディーな混合ダブルスは、また違った面白さが味わえるはずだ。

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