復活期待の“10人のMLBスター”にダルビッシュ 米メディア「不調には明確な理由」

パドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

腰の張りが影響して成績が下降「2つの異なったシーズンのように見えた」

パドレスのダルビッシュ有投手は昨季、序盤から頼もしい姿を見せながらも終盤にかけて失速した。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」では、今季に復活が期待される“10人のMLBスター”のひとりに選出。昨季を分析した上で、再起に向けたポイントを展開している。

2020年の最多勝右腕として臨んだ2021年シーズン。同メディアでは、先発した最初の16試合の防御率が2.44だったのに対し、その後の14試合の防御率は6.65だった点に触れ「2つの異なったシーズンのように見えた」と言及。その苦闘が「パドレスの(シーズン後半の)失速に影響を与えたことは確かだろう」とも述べた。

一変した姿について「少なくとも、彼の不調には明確な理由があった」と強調。7月以降、腰の張りに悩まされ「メカニックを調節しなければならず、重要な部分に影響が出てしまった」とも。速球の時速が94.9マイル(約152.7キロ)から94.1マイル(約151.4キロ)に下がったことや、スライダーが甘く入ることが多くなった点を挙げた。

シーズン通算で30試合に登板し、8勝11敗、防御率4.22。復活に向け「楽観的に見れば、彼が復活のために必要としているのは、より良い健康だけだ」と見る。一方で「彼の年齢では健康を必ずしも期待できない、という悲観的な見方をすることもできる」とまとめた。36歳シーズンに臨む右腕は再び頼もしい姿を見せることができるのか、視線が注がれている。(Full-Count編集部)

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