「電力会社」を選ぶポイントは? 電気料金が上がる中トラブル増加

電気料金が上がる中、電力会社を変えるときのトラブルが増えています。

(香川県消費生活センター/荒内盛幹 副所長)
「安易にうのみにして契約をすると、実際は自分の意図していない契約になるということもある」

大手電力各社が発表した一般家庭をモデルとした2月の電気料金を見ると、燃料価格の上昇などの影響を受けて、1月と比べ軒並み料金が上がっています。

こうした中、電力会社を変えることを検討している人もいるかと思います。

電力の自由化に関する専門家としてNPO法人が認定している「小売電気アドバイザー」の資格を持つ服部順一さんによりますと、今では全国の700を超える業者から選べるということです。

ポイントの1つは、自分のライフスタイルを把握して日中が安い、夜間が安いなど、よく電気を使う時間帯の料金が安いものを選ぶことだそうです。

一方でトラブルも増えています。国民生活センターに寄せられた「電力の小売に関する相談」の件数は年々増えていて、2020年度までの2年は全国で6000件を超えています。

香川県の消費生活センターは、トラブルを防ぐために契約内容をしっかりと確認してほしいと呼び掛けています。

(香川県消費生活センター/荒内盛幹 副所長)
「毎月の電気料金がこれくらい安くなりますというような勧誘があるかもしれませんが、実際にはたくさんの電力を使った場合に適用される割引率だったりするので、安易にうのみにして契約をすると、実際は、自分の意図していない契約になるということもあります」

「契約の相手がどこになるのかはっきり確認。自分の使っている電力量で本当に安くなるのかはっきり確認したほうが良い。契約期間、中途解約の条件を確認。訪問販売や電話勧誘で契約をした場合、8日間クーリングオフが可能。お近くの消費生活センターにご相談いただければ」

消費生活センターの連絡先は岡山県が086-226-0999、香川県が087-833-0999です。

© 株式会社瀬戸内海放送