基準値400倍超の化学物質検出 小田原付近、工場跡地の地下水

神奈川県庁

 神奈川県と小田原市は2日、同市中村原、二宮町川匂・山西にまたがる精密機械製造工場跡地の地下水から国の環境基準値の400倍を超える濃度の化学物質が検出されたと発表した。

 精密機械の洗浄に使用され、発がん性もあるテトラクロロエチレンが検出されたほか、トリクロロエチレンやクロロエチレンなども基準値の20~110倍の濃度だった。同工場は2010年に廃業し、長らく放置されていた。

 土地を取得した県内の事業者が昨年11月に地下水を調査して汚染が判明した。市は今後、周辺の地下水を調査するという。

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