【北京オリンピック・2/3◆本日の見どころをピックアップ】大澤ちほ、久保英恵ら五輪経験者を擁する“スマイルジャパン”の初戦

開会式前日の2月3日は、カーリングの混合ダブルス予選リーグに続いて、アイスホッケー女子の予選リーグが始まり、フリースタイルスキー男女モーグルの予選も実施される。

カーリングは、2018年平昌大会で初代五輪チャンピオンに輝いたカナダと、2021年世界選手権優勝のイギリスが対戦。平昌大会銀メダルのスイスとイギリス、2021年世界選手権2位ノルウェーとカナダの対戦なども見ものだ。

アイスホッケーは北京市の国家体育館と五棵松体育館で行われ、女子は10チームが出場。まず5チームずつA組とB組に分かれて総当たりで対戦する。A組は、世界ランキング1位のアメリカ、2位のカナダ、3位のフィンランド、4位のROC(ロシアオリンピック委員会)、5位のスイス。B組は6位の日本、世界最終予選を勝ち抜いて出場権を得たチェコ、デンマーク、スウェーデン、そして開催国・中国という顔ぶれ。A組はいわばシード組で、全チームが決勝トーナメント(準々決勝)へ進む。一方、B組は3位までに入らないとトーナメントへは進めない。

3大会連続出場のアイスホッケー日本代表“スマイルジャパン”は、世界ランキングだけでなく2021年世界選手権の順位も6位。A組5チームに次ぐ実力を持ち、トーナメント進出の可能性は高い。この日の初戦で対戦するスウェーデンは、平昌大会の予選リーグでも初戦で対戦して敗れたが、5-8位決定戦で再戦し、勝利している。初戦でありリズムをペースをつかむのに時間がかかるかもしれないが、2014年ソチ、平昌両大会に続いて主将を務める大澤ちほ、日本代表歴代最多得点記録を持つ39歳のベテラン・久保英恵ら五輪経験者を軸に勝利を飾り、第2戦以降へ弾みをつけてほしい。

フリースタイルスキー男女モーグルの予選も始まる。1992年アルベールビル大会から正式種目になったモーグルは、コブが連続した急斜面を滑降し、ターンと途中2カ所で行うエア(空中技)を採点し、それに滑走時間を得点換算したスピード点を加えて順位を決定する。満点は100点で、得点構成は審判5人によるターン60%(最高点と最低点を除いた合計)、2人によるエア20%(2人の平均点)、スピード点20%。派手なエアが注目されがちだが、ターンが得点の半分以上を占めている。この日は予選1回目が行われ、出場選手全員が滑走し、10位タイの選手までが直接決勝へ。残りの選手で2回目を行い、1回目と合わせて20人が決勝に進出する。予選の得点は決勝には持ち越されない。

日本男子は、今季W杯9戦すべてで表彰台に立ち、3勝を挙げた堀島行真が金メダル候補。平昌大会銅メダリストであり、2020年からは競輪選手としても活躍している原大智も連続メダルを狙う。今季W杯・第8戦で自己最高の3位に入った杉本幸祐もメダル圏内だ。彼らが1回目で予選を通過できるかが見もの。平昌大会の金メダリストで、今大会も日本勢の最大のライバルになるミカエル・キングズベリー(カナダ)の滑りも見逃せない。

女子は平昌大会は一つしか出場枠を得られなかったが、その後に全体のレベルが上がり、今大会は最大の4枠を確保。なかでも今季W杯9戦で表彰台・6回、優勝・3回の川村あんりは金メダル候補に挙げられている。W杯で複数回1桁順位を記録している柳本理乃、住吉輝紗良、冨髙日向子を含め、日本勢が1回目で高得点をマークできるか。平昌大会金メダル、W杯種目別総合4連覇中のペリーヌ・ラフォン(フランス)ら外国勢の滑りを含め、注目したい。

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