米澤森人×ぜったくん - 次世代の音楽シーンを担う"盟友"、揃ってステージに立つ!

今やメチャクチャ会っている仲で、一緒に楽曲も作ってる

──早速ですが、お2人が出会ったのは?

米澤:4年ぐらい前のオーディション?

ぜったくん:別会場だったんですけど、決勝に残った人の音源がネット上に公開されていて。それを聴いてて、米澤森人カッケー! ってなって。

米澤:僕も、ぜったくんカッコいい! って。渋谷でのライブを見に行って。

ぜったくん:「米澤森人です」って挨拶してくれて(笑)。

米澤:さすがに、いきなりではなくて(笑)。事前にDMは送ったんですけど、それでその場で喋って。

ぜったくん:その後は特に何もなく、ちょいちょい僕のライブには来てくれてて。

米澤:そこから1回、下北沢ラグーナでの僕のライブを見に来てくださったんですよね。そのときに、「機会があったらピアノとかお願いします」って言われて。

ぜったくん:鍵盤を弾いてもらえたら嬉しいなと思ってお誘いして。それからバンドセットのときはピアノをやってもらうっていうのが、2年ぐらいありました。その間にビーサン(=ビーチサンダル)の件があってね(笑)、僕がBS番組のライブ企画で「Catch me Flag!!?」(2020)を歌わせてもらうことがあって。初めてのテレビ収録で緊張するな〜と思ってたら、(米澤が)ビーサンで来て。気が抜けて、良かった〜ってリラックスしてやらせてもらいました(笑)。

──そうなんですね! ぜったくんが米澤くんの鍵盤をフィーチャーしたのは、楽曲に鍵盤を入れたいと思ったから声をかけたのでしょうか?

ぜったくん:いや、米澤氏を見て思いましたね。もともとバンドをやっていたのもあって僕の曲がギター中心だった時代があるんですけど、だんだん打ち込みに移行していく中で僕は鍵盤が弾けなかったので、生の鍵盤があったら映えそうだな、ってライブを見て思って。米澤氏も「ぜひ、やらせてください!」って言ってくれたから、これはありがたいと思って。

米澤:オーディションのときの音源を聴いて僕は一方的にファンになっていたので、お願いしますなんて言われたら、やるしかないっしょ! っていう感じで。

──米澤くんの表情からそのお誘いは本当に嬉しかったのが分かります。振り返って、最初に会ったときの印象っていうのは?

ぜったくん:ネクラだな〜と(一同笑)。それは、似たものを感じるなぁという意味で、同じような人が来た、ってシンパシーがありました。

米澤:ラップのスタイルなので、ラッパー感があってもうちょっとチャラい感じなのかなと思ったんですけど(一同笑)、それこそ同じ、似たような感じを受けたりして。大丈夫だ、と思って。

──ここ最近はお2人で会ったりはしていますか?

米澤&ぜったくん:メチャクチャ会ってる(笑)。

ぜったくん:米澤宅が音楽的な意味で環境が整っていて好きな部屋で。同じようにシンガー・ソングライターでトラックメイカーのmashoe'(マシュー)っていうヤツがいるんですけど、僕とmashoe'でよく米澤宅に行って、「あのプラグインが良かった」とかいろいろ話す会をやらせてもらってて。

米澤:ピザ食べながらね。

ぜったくん:そう、もともとはピザを食べようって集まった会がだんだん、“曲を作ろう”っていう感じになって、最近はパソコンの良いソフトを教えてもらったり曲のヒントを教えてもらう会になってます。

米澤:最近も、先月には集まってますね(笑)。次回開催の予定も立てていて。

ぜったくん:だから今、ちょっと不思議な感じではあるんですよ、普段話してるから。

──音楽以外だと、普段はどんなお話をしているんでしょう?

ぜったくん:ここでは言えないようなことばっかりです(笑)。

米澤:そうですね(笑)。

ぜったくん:まぁ、ヴァイブスが合うということですね。

──米澤くんの家で楽曲が生まれてくることもあったりとか?

米澤:はい、生まれちゃってますね!

ぜったくん:すでに2曲ぐらいありまして、まずこの2人でやった「Jealousy Rail」っていう曲は今も(ぜったくんの)サウンドクラウドに上がってるんですけど、何で“Rail”=“線路”にしたかって言うと、僕たちが同じ路線に住んでて同じ列車に乗っているからっていう(笑)。

米澤:遭遇したことも多々ありますもんね。

ぜったくん:あとは「34days」っていう、mashoe'も入って3人で作った曲で(mashoe'のサウンドクラウドで試聴可能)。これはmashoe'が企画してたライブに僕も出ることになって、鍵盤で米澤氏も出るというときがあって。

米澤:この3人で集まってたときにふざけて適当英語で曲を作ることがあって、サビを“34 days〜”みたいな感じで適当に歌ってて、そうだ、ってライブの日程を調べたら「あれ? 34日後だ?」って(笑)。

──嘘でしょ?!(一同笑)

ぜったくん:アホみたいに大盛り上がりでしたね、そういえば。

お互いの呼び方は “お米ちゃん” “Zさん”で?!

──ぜったくんは“米澤氏”って呼ぶことが多いのですか?

ぜったくん:最近は、“お米(こめ)ちゃん”って呼ぶのがトレンドですね(笑)。お米ちゃんはあんまり僕のことを呼んでくれなくて、どう呼んだら良いのかなって悩んでるのかなと思ってるんですけど。

米澤:そうなんですよ〜。“ぜったさん”、“ぜったくんさん”、でもないし…。

ぜったくん:じゃあここで決めましょうか!

米澤:“ぜったくん”、って呼ばせて欲しいんですけど。

ぜったくん:全然良いんですけど、“Zくん”とか“Zさん”のほうがしっくり来るような。僕、けっこうそう呼ばれてるんで。

米澤:じゃあ、“Zさん”って呼ばせてください! よろしくお願いします!

──では、2月18日のステージではそのように呼び合う姿も見られますかね。さて、米澤くんのリリースパーティがいよいよ、迫ってきました。

米澤:そうですね、自分の人生の中でも一番楽しみにしているライブです。もともとファンで曲も聴いてて、ライブにも出演をするようになって、リスペクトしている“Zさん”を迎えて、今回は自分のライブで一緒にっていうのは遂に、で。僕にとっては感動で、本当に。

ぜったくん:しかも新宿ロフトは米澤森人ライブを見に何回か行っている所なので、場所も良いですよね。

──以前、米澤くんのステージにぜったくんが上がったことがあった覚えがあるのですが、ロフトでしたかね?

ぜったくん:あ、出たかも!(笑)

米澤:そう、あれはロフトですね。

ぜったくん:ありがたいです、今回、(出演者として)呼んでくれて。

米澤:僕から出ていただきたい、ってお願いをして。僕の企画に出て欲しいなと思っていて。

ぜったくん:何度かコロナ禍で流れちゃったりしたしね。それがいよいよ、で。

米澤:あの曲はやっぱりやりたいですよね!

ぜったくん:ですね、みんなにも聴き込んで来て欲しいですね、さっき言った「J」で始まる曲を。ステージはどんな編成でやるの?

米澤:今回はバンドセットでやるので、ドラムの久保(佑太)さんとベースの(藤本)僚太郎くんの3人で。

ぜったくん:なるほどなるほど。ドラムの久保ちゃんはもともと、ドラムとぜったくんみたいな2人セットでずーっとやってきてたので。

──繋がりのあるメンバーの中にぜったくんも入ってライブが繰り広げられる予定なわけですね!

米澤:かなり感慨深いですね。

ぜったくん:そもそも単純に、米澤氏のステージングを見るのが久しぶりで。仕上がっている米澤森人を見るのがまず、普通に楽しみ。僕も知ってる好きな曲がメチャクチャあるので、あの曲やらないかな〜って思いながら当日は行くと思います(笑)。

米澤:セットリストもざっくり決めて、この曲は絶対やらなきゃみたいなのは決めました。その中で「36度」はやりたいなと思っていて、この曲はリリースはしていないんですけど。前の(ぜったくんの)『Bed TriP ep』(2020)のときにヴィレッジヴァンガードの特典で「36ド」っていう曲を出してましたけど、僕が作った曲のオマージュとして作ってくれて。歌詞にも“森人”って入ってるし。

ぜったくん:そうだ、その曲ね! 僕がサンプリングして作った、っていう曲!

米澤:はい、なので「36度」はやりたいなぁと思ってます。今までいろんなライブをやってきて、ステージの上で出せることも増えてきてると思うし、仕上がってる自分を見て欲しいですね。僕もこの前、(ぜったくんの)渋谷WWW Xでのワンマンを見させてもらって本当に、登場してスタートからずっと泣いててマスクがもうびしょびしょになって(笑)。前から知ってて一緒にやってきてて初めてのワンマン、ってもうグッときちゃって。自分のライブが今度はロフトなので、すごく楽しみにしています。

ぜったくん:僕も仕上げていきたいと思います!(笑) 米澤氏が出てきて泣いたらどうしようかな〜、僕もこの日は出演するからな〜、でも感動はするだろうなぁ。

──米澤くんとしても、ここまで長尺のライブは初めてですものね?

米澤:そうですね、今までで一番長いライブになります。

──“『冬のはじめ』リリースパーティ”なので、この曲もしっかり聴かせてくださいね!

米澤:それはもちろん!

ぜったくん:新しいアレンジをライブで聴くのも初めてになるもんね。メチャクチャ楽しみですね!

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