新潟市が新型コロナウイルス感染症の保健所業務を報道関係者に公開

新潟市保健所で職員が電話による聞き取り調査を行う様子

新潟市は3日、新型コロナウイルス感染症に関する業務を行う新潟市保健所(新潟市中央区)を報道陣に公開した。担当職員が患者に対して電話連絡を行い、聞き取り調査を行っていた。

公開された業務は、陽性が判明した患者への電話による聞き取り調査の業務。保健所から陽性患者に対して電話をし、患者本人の氏名、住所、年齢、性別、職業などの基本情報や、容体などを聞き取り、調査票に記入していく業務を行っている。聞き取った内容はその後、新潟県医療調整本部と共有され、療養の内容が決定されるという。

電話による聞き取り調査が行われている場所は、新潟市保健所内にある講堂。第6派の感染拡大が始まった1月上旬から、新型コロナウイルス感染者への電話連絡業務専用の場所として講堂を利用。調査を行う職員は20人程度。業務を行う時間は8時30分から19時まで、職員1人が1日で対応する人数は10人ほどという。

なお電話聞き取り調査業務にあたっている職員は、新潟市保健所以外の部署から応援にきている市職員で、まん延防止等重点措置の適用後に閉館や休館となっている公民館の職員などがローテーションを組んで業務を行っている。

電話による聞き取り調査体制をとっていることについて、新潟市保健衛生部の野島晶子部長は、「確かに保健所はひっ迫しているが、それだけが理由ではない。オミクロン株が流行し感染から発症の期間が短くなっていることから、これまでのような調査方法では追うことが難しくなってきている。重症化リスクが高い人をいち早く入院に結びつけるなど、感染者本人の状態に応じた素早い措置を行うことが目的」と話した。

新潟市保健所講堂で要請患者に対して電話による聞き取り調査を行う様子

新潟市保健衛生部の野島晶子部長

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