捨てるのはもったいない! 魚の残されがちな部分を美味しく食べる方法を紹介

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。「フラトピ!」のコーナーでは、“おさかなSDGs”をテーマに、岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんが魚の残されがちな部分を美味しく食べる方法を紹介しました。

◆捨てられがちな部位が実は美味しく、栄養も満点!

"おさかなSDGs”を掲げ、前回は漁業の現状を聞くため、鈴木さんが水産庁を訪問。漁獲量・消費量ともに減少しているなかでの水産庁の取り組みを紹介。さらには、一般的には市場に出回らず、廃棄されてしまう魚、いわゆる「未利用魚」についてもお伝えしました。

第2弾となる今回のテーマは、「捨てるのはもったいない! おさかなの残されがちな部分を美味しく食べよう!」。

鈴木さんは「みなさん家で魚を食べると思うけど、そのときにもっと余すことなく美味しくいただく方法を考えてみたい」と語り、身近な魚のなかから2種類の魚をチョイス。実は食べることができる部分や、より美味しく食べられる方法を紹介します。

まずは「鯛」。この魚の捨てられてしまう美味しい部分は"頰肉”です。

エラの前にある頰肉は鈴木さんが最初に食べるほど大好きな部位だそうで、「ここは人間でいうところの表情筋。口やエラなど動かすものが集中している場所で、ちゃんと筋肉が発達していて脂ものっているので、歯応えと脂のり両方が楽しめる、知る人ぞ知る美味しいポイント」と絶賛。程よい脂と強い弾力が魅力です。

続いては「鮭」。塩焼きなど美味しい鮭ですが、その残りがちな部分といえば、骨と皮。

なかでも、鈴木さんは「肝心なのは皮。皮にはコラーゲンがたくさんあり、さまざまなビタミンやDHA・EPAなどいろいろな栄養素を含んでいる」と言い、「皮を食べる、食べないで、全然その魚を食べたときの栄養バランスが違う」と力説。

ただ、鮭の皮は食感や見た目が苦手という方もいます。そこで、そうした方のために、鈴木さんはアレンジ料理をレクチャー。作り方は簡単、まずは昆布を煮出し、酒の皮を入れ、塩を少々加えるだけ。

それで「鮭の皮スープ」の完成です。

試食したキャスターの田中陽南は「美味しい!」と目を丸くし、「鮭の皮の香ばしさがフワッとくる。その後にブイヨンのような動物の脂の甘い味とコク。そして昆布の出汁があって、すごくうま味が凝縮されている」と満面の笑みを浮かべます。

サンマの内臓、アジの骨、鯛のうろこも!

なお、鈴木さんによると、鮭の皮以外にもよく食卓に上るホッケなど、世間に出回っている魚の皮であれば、ほぼ代用可能。

この他にも見逃されがちな魚を美味しく食べる方法はたくさんあります。例えばサンマは内臓も美味しく食べることが可能。サンマには胃がなく、食べたものはすぐに排出されるため、内臓の中に苦いものが残らないので食べやすいのが特徴です。さらに、アジは残った骨も油でカラッと揚げると骨せんべいとして美味しく食べることができ、鯛のうろこも揚げるとせんべいのようになり美味しいそうです。

インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんも「できるだけ食べる無駄をなくすことは大事」と言いつつ、さらには魚を食べるメリットについても言及。「日本近海で獲れるものでいえば、魚を食べたほうが環境への負荷という意味でも良い場合がある。そのあたりも含め、日本にとって魚はやはり重要」とおさかなSDGsとともに魚の有用性を再確認していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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