新潟市が新型コロナウイルス感染症患者に関してPCR検査の誤報告を発表、学級閉鎖への影響も

新潟市保健衛生部の野島晶子部長

新潟市は4日、市内の新型コロナウイルス感染患者に関して、記入ミスによりPCR検査の結果を誤って「陽性」とした事案が、1月19日と2月3日に発生したと発表した。

1月19日の事案は、市内5009例目の患者(検査日17日)。同患者は既存の患者の濃厚接触者として検査をした。検査では「陰性」と判定されたが、保健所への報告までの過程で誤って「陽性」として転記された。

その後、別様式の書類を作成する際に資料を照らし合わせたところ、誤りに気がつき、同日中に市衛生環境研究所から検査結果の訂正が報告。本人にも連絡された。同患者は以前より濃厚接触者として自宅待機をしていたため、陽性と判定されたことに伴う濃厚接触者の増加はなかった。

2月3日の事案は、市内8456例目の患者(検査日1日)。同様の手順で誤って「陽性」と報告された。

同患者は10歳代で県立学校に通っていたことから、「陽性」の判定を受けて同校では1日の臨時休校と、当分の学級閉鎖を実施していた。今回の誤認結果を受けて、学級閉鎖は「できるだけ早く終了させる」という。

今回の人為的なミスに際して市では今後、検査から報告のスキームの変更検討も含め、作業工程や検査結果チェック体制の見直しを行っていく。また新潟市保健衛生部の野島晶子部長は「(第6波で)検査数が大幅に増えたにもかかわらず、これまでと同じ体制をとっていたことも大きな原因があると考える」と話した。

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