エンゼルスの名物リポーター・モタが退任発表 2002年から20年活躍

日本時間2月4日、エンゼルスの名物リポーターとして日本でもお馴染みのホゼ・モタは自身のインスタグラムを更新し、2022年シーズンに放送ブースへ戻る予定がないことを明らかにした。現在56歳のモタは代打名人として知られるマニー・モタ(元ドジャースなど)の息子であり、1991年にパドレスで17試合、1995年にロイヤルズで2試合だけプレー。モタはドミニカ共和国出身だが、ラテンアメリカ出身の元選手がメジャーリーグでフルタイムのブロードキャスターを務めるのは初めてのことだった。

モタは1996年シーズン限りで引退し、1997年からFOXでスペイン語での試合中継を担当してブロードキャスターとしてのキャリアをスタート。2002年からエンゼルスのスペイン語放送を担当するようになり、2007年からは英語放送の担当をスタートした。その後は英語とスペイン語の両方で様々な役割を担当。昨年はマーク・グビザに次ぐ2番目の解説者として新たな役割を担っていた。

「多くの熟考と祈りのあと、新たなチャプターを迎える時が来ました」と自身のインスタグラムに記したモタ。「私は今シーズン、エンゼルスの球団組織とバリー・スポーツ・ウエストのチームに戻るつもりはありません。これは完全に私の決断ですが、最後の1年に大きな役割を経験できたことに感謝しています。2002年のワールドシリーズ制覇から、私の友人である大谷翔平の2021年の歴史的なシーズンまで、エンゼルスに加入してから作ったすべての思い出をとても大切にしています。特に選手やスタッフ、ファンとの思い出が大切です」とエンゼルスで過ごした20年間を振り返った。

モタの代役を用意するのか、あるいは実況と解説のみの2人放送になるのかは、現時点では不明。実況はマット・バスガーシアンがメインで、バスガーシアンの不在時はパトリック・オニールが担当。グビザは引き続き解説を務める予定となっている。

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