バスガイド、コロナ禍の保健所支援 中部観光、電話応接に8人派遣

 【沖縄】新型コロナウイルスの感染急拡大で医療、保健現場の業務がひっ迫する中、沖縄市の中部観光バス(永山孝会長)が1月27日から、バスガイド8人を応援として県中部保健所に派遣している。

 観光業界も予約キャンセルが相次ぎ危機的状況にある。こうした中、人材派遣会社から保健所へのバスガイド派遣の打診を受けた。同社では地域貢献として協力、対応することを決定。その趣旨を説明し、ガイドの意向を確認したところ積極的に手を挙げてくれた。

 「手助けしたいとの熱意に感激した」と永山社長。島袋隆会長も「ガイドの接客業務のスキルを生かすことができる」と強調した。

 同社のガイドは35人。業務調整の結果、ガイド歴10年以上のベテラン8人の派遣を決めた。期間は3月末までの予定。

 受け入れ先の中部保健所ではオリエンテーションの後、主にコロナ感染の不安を抱える市民からの電話応接業務に配置する。担当責任者は「即戦力として本当に心強い。一挙に8人も派遣していただいた会社に感謝している」と話した。

 (岸本健通信員)

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