ネットバンク不正に懲役2年6月 1000万円引き出し報酬18万円 那覇地裁判決

 インターネットバンキングの不正アクセスにより、現金約9300万円がだまし取られた事件を巡り、不正な送金があった口座から現金計約1千万円を引き出したとして、窃盗の罪に問われた金物工の被告(33)に、那覇地裁は3日、懲役2年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

 君島直之裁判官は判決理由で「共犯者から誘われ、報酬目的で安易に犯行に関与した」と述べた。得た報酬が18万円ほどで、比較的従属的な立場だったとしつつ「出し子にとどまらず、他の出し子への中間指示役も果たした」と指摘。刑事責任は重く、実刑はやむを得ないと判示した。

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