【きらら浜 野鳥手帖】 No.35「トモエガモ」

カモ目 カモ科 [全長] 40cm [時期] 秋に渡ってくる冬鳥

 小型のカモの仲間で、オスは背中に飾り羽があり、頭が黄色と緑色で巴(ともえ)模様に見えるのが名前の由来になっています。メスは全体的に茶色で、嘴(くちばし)の根元に白い斑があります。

 大きな群れで行動するカモなので、数百羽以上の群れを見ることもあります。大群が飛ぶ姿は、まるで蜂の大群のようです。

 昔は食用として捕獲されており、カモの中でも特に美味しいので「アジガモ」とも呼ばれていました。そのアジガモが海辺の州にたくさんいたことから阿知須(あじす)の名前が付けられました。きらら浜にはゆかりあるカモです。

きらら浜自然観察公園 信木 愛

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