「マスクを外しての食事は黙食を」順天堂大学大学院・堀賢教授 学校・保育施設でクラスター多発 ナプキンなど使い飛沫対策呼び掛け

スーパーコンピューター「富岳」を使った新型コロナ感染リスクの検証で、オミクロン株はマスク無しならばデルタ株よりも感染する確率が上がることがわかりました。

感染症が専門で、順天堂大学大学院の堀賢教授は、マスクを外さざるを得ない食事の時間の感染リスクを指摘しています。

新型コロナの感染者と15分間、会話をした時の感染リスクを示したグラフです。今回の研究結果を公表した理化学研究所によりますと、オミクロン株の感染者がマスク無しの場合、1メートルの距離で会話した人の感染確率は約60%で、デルタ株より約15ポイント高くなっています。

また、マスクをしている場合1メートル以上の距離では、ほぼ0%となった一方、50センチ以内の距離では最大で30%と感染リスクが高まることが分かりました。

順天堂大学大学院堀賢教授「皆さん自身の生活で飛沫を飛ばさないような工夫をすることが一番大事なわけです。飛ばさない浴びない工夫をすることが一番大事です。マスクをしていても、相手がマスクをしてない場合には、飛沫が目に飛び込んできますから、相手から感染をもらってしまうことがある。だからお互いにマスクをして長時間話し込まないようにすることが大切ですよね」

宮城県内では、保育施設や学校現場でのクラスターが相次いでいます。堀教授は、マスクを外さざるを得ない食事での感染対策を呼び掛けています。

「黙って食べる。お口チャックで食べるということが大事なんですね。それが本当の黙食です。ただ例えば、醤油取ってとか、ちょっとお水ちょうだいとか、お茶くださいと言う時には、こうやってマスクを手に当ててしゃべればいいわけです。ないしはナプキンとかあれば、ナプキンで口元を覆う。そういうことをしていただけば飛沫がここで止まりますから、相手にうつすというリスクは無くなるわけですね」

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